2024年大統領候補としてトランプ氏に迫るデサンティス氏

(2022年6月26日)

2020年3月9日(月)、フロリダ州オーランド・サンフォード国際空港に到着したエアフォースワンを降りるドナルド・トランプ大統領を迎えるロン・デサンティス州知事(AP Photo/Alex Brandon)

By Susan Ferrechio – The Washington Times – Wednesday, June 22, 2022

 【フロリダ州ジャクソンビル】フロリダ州知事のロン・デサンティス氏が初めて、重要な予備選挙州で共和党有権者の間で2024年大統領選の候補者としてドナルド・トランプ前大統領を追い越した。

 最新の世論調査では、党の大統領予備選でデサンティス氏を支持する傾向が強まっており、全米で最も早く投票が行われる州の一つであるニューハンプシャー州で22日に発表された主要調査では、仮想の共和党予備選対決でデサンティス氏がリードしていることが明らかになった。

 ニューハンプシャー大学調査センターが実施したグラナイトステート世論調査では、ニューハンプシャー州の共和党予備選投票予定者の間で、デサンティス氏が、39%対37%でトランプ氏をリードしていることが分かった。この結果は、統計的には互角とされているが、ニューハンプシャー州でトランプ氏の人気が低下している一方で、デサンティス氏への同州での支持が10月以降、2倍以上になっていることを示している。

 世論調査の追加データでは、2024年の一般投票での対決でデサンティス氏がバイデン大統領を47%対46%で下しており、これも統計的には互角となっている。同調査では、トランプ氏は50%対43%でバイデン氏に負ける。2020年の大統領選でニューハンプシャー州ではバイデン氏が8ポイント近く差をつけて勝利している。

 世論調査会社は声明で、「デサンティス氏はトランプ氏よりもバイデン氏に対して有利に動いており、トランプ氏がニューハンプシャー州の共和党員の間で支持を弱めていることのさらなる表れだ」と述べている。

 デサンティス氏のニューハンプシャー州での世論調査の数字は、バイデン政権や民主党と、新型コロナウイルス対策や党の「ウォーク(差別など社会問題に敏感であること)」な政策をめぐる戦いでメディアの注目を集めたこともあり、彼の全米での認知度が高まったことと一致している。

 UNHサーベイセンターのアンドルー・スミス所長は、ニューハンプシャー州の予備選の勝者を予測するには時期尚早だが、初期の数字はデサンティス氏が「出馬を決めた場合、確実に有利な立場にある」ことを示していると語った。

 ニューハンプシャー州の予備選は、共和党の大統領候補を決定する上で最も重要な争いの一つとされている。過去100年間、この州は通常1月初旬に全米最初の予備選を実施し、勝者はしばしばトップに立ち、最終的な勝者の座を確保してきた。

 ニューハンプシャー州の予備選の勝者は、1968年以降、1996年と2000年の除くすべての予備選で、党の大統領候補の座を獲得してきた。

 デサンティス氏(43)は、大統領選出馬についてはあまり話していない。

 彼は知事2期目を目指して選挙戦を展開しており、民主党の対立候補であるチャーリー・クリスト下院議員に対して世論調査で大きなリードを保っている。

 デサンティス氏は、2024年のホワイトハウス出馬についての質問を避ける一方で、バイデン大統領とその政策を定期的に攻撃し、知事選での民主党の対立候補にはほとんど触れていない。

 76歳のトランプ氏は、3度目の大統領選出馬を強く示唆し、メディア各社に対し、予備選での対決でデサンティス氏を打ち負かすと語っている。

 パームビーチに住むトランプ氏は、2018年の知事選で、共和党の対立候補だったアダム・パトナム氏(当時フロリダ州農業長官)ではなく、デサンティス氏を支持し、勝利に貢献した。

 トランプ氏は共和党員の間で強い支持を維持しており、ほとんどの世論調査で共和党員の間で明らかに第1候補であり、デサンティス氏は常に第2候補にランクされている。

 モーニング・コンサルトとポリティコが6月5日に実施した世論調査では、2024年の仮想対決でトランプ氏が51%対18%でデサンティス氏をリードしている。

 ボルチモア・サン紙とメリーランド大学が6月2日に実施した別の世論調査でも、メリーランド州の共和党有権者の間で、トランプ氏が48%対25%で人気の高いラリー・ホーガン知事を引き離した。

 しかし、デサンティス氏に有利なニューハンプシャー州の世論調査の結果は、共和党が2024年にトランプ氏の先を見据えている可能性を示唆するものだが、そのような傾向を示す指標はほかにもある。

 全米の共和党大口献金者は、フロリダ州のデサンティス氏の再選を目指す活動に数百万㌦を注ぎ込んでおり、知事公邸の先を見据えていることをうかがわせる。

 デサンティス氏は今回の選挙で約1億700万㌦を集めたが、その資金の一部は、トランプ氏の別荘マール・ア・ラーゴにほど近いパームビーチに住む、元ベンチャーキャピタリストでトランプ氏への献金者だったウォルター・バックリー氏から寄せられている。バックリー氏は、トランプ氏の2020年再選に多額の寄付をした共和党の大口献金者で、選挙資金データによると、デサンティス氏に50万㌦(約5000万円)を提供した。もう1人の共和党大口献金者である実業家のリチャード・ユーライン氏とその妻は、今回の選挙期間中にデサンティス氏に合計100万㌦を寄付した。ユーライン氏夫妻は前回の大統領選の際、トランプ氏の主要な寄付者だった。

 デサンティス氏の再選を目指す共和党の大口献金者には、億万長者のヘッジファンドマネジャー、ケン・グリフィン氏も含まれ、今期の「フレンズ・オブ・ロン・デサンティス」政治活動委員会(PAC)に500万㌦を寄付している。デイトナビーチの実業家ゲイル・レメランド氏とホーム・デポの共同設立者バーニー・マーカス氏はそれぞれ、フレンズ・オブ・ロン・デサンティスに50万㌦ほどを寄付している。

 ツイッター買収を狙っている影響力のある億万長者イーロン・マスク氏は先週、2024年の大統領選で誰を支持するかという質問に、デサンティス氏の名前を挙げた。

 メイソン・ディクソン世論調査ディレクターのブラッド・コーカー氏は、「まだ圧倒的ではないものの、2024年の選挙でトランプ氏は勝てないと感じている共和党員が増えているように感じる。彼は2度も人気投票で負けた。彼らは、反旗を翻すような段階ではないかもしれないが、少なくともホワイトハウスを奪還するために何が最善の道なのかについて話し合うべきと考えている人が多い」

 デサンティス氏は、今月初めにデンバーで開催された「西部保守サミット」で行われた模擬投票でトランプ氏に4ポイントの差をつけ、先月ウィスコンシン州共和党大会で行われた模擬投票でも38%対32%でトランプ氏に勝っている。

 2024年の共和党大統領選の世論調査では、デサンティス氏はトランプ氏以外の候補者の中で唯一、2桁の支持率を獲得していることが多い。2024年の対決でトランプ氏に迫る唯一の共和党員である。

 6月22日のグラナイトステート調査では、ニューハンプシャー州の共和党予備選投票予定者のうち、マイク・ペンス前副大統領を選んだのはわずか9%だった。ニッキ・ヘイリー前国連大使は6%、マイク・ポンペオ前国務長官は1%だった。

 スミス氏は、有権者が2024年の選挙に関心を持ち始め、今後数カ月で有権者の好みが変化するとの見通しを示した。

 「今後、トランプ氏はおそらく後退し、他の候補者が前面に出てくるのではないか。それが選挙に次ぐ選挙で見られる典型的なパターンだ」

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