反中絶団体に超音波検査機、福音派が設置を推進

(2022年7月18日)

2018年8月7日の写真では、シカゴの病院で医師が妊婦に超音波スキャンを行う。新しい赤ちゃんの到着は、すべてを飲み込むようなもの。睡眠不足になりがちな未来の自分のために、妊娠初期から家計の準備を始めてみてはいかがでしょうか。(AP Photo/Teresa Crawford, File)

By Mark A. Kellner – The Washington Times – Wednesday, July 13, 2022

 キリスト教福音派の団体は、キリスト教徒が運営する妊娠リソースセンターに、高度な超音波検査機を提供する取り組みを強化することを明らかにした。センターは、全米に2700カ所以上あり、妊娠をめぐる問題について女性にカウンセリングを行っている。

 検査機の価格は1台3万~4万ドル。プロライフ(中絶反対派)によると、この検査によって人工中絶を決心していた女性が中絶を思いとどまるケースがよくあるという。

 活動を主導しているのは「フォーカス・オン・ファミリー」と「詩編139章プロジェクト」。詩編139章プロジェクトは、南部バプテスト協議会「倫理・信教の自由委員会(ERLC)」が長期にわたって推進してきた。6月に50台の検査機購入のために1500万ドルを調達したことを明らかにしている。

 フォーカス・オン・ファミリーの子供の権利擁護担当事務局長、ロビン・チェンバーズ氏は、胎児の超音波画像を見て、一対一でのカウンセリングを受けると、「中絶を決心していた女性のほぼ6割が、考えを変え、生むことを選ぶ」と述べた。

 「センターからはこんな話を聞いている。女性たちはセンターに来て、『週内に中絶する予定にしている。…アドバイスをもらえれば、考えが変わるかもしれない』と言う。『中絶を決心した』ということは、その女性はネットで検索し、中絶がどういうことなのかをしっかり分かっているということだ」

 チェンバーズ氏は、「粗い画像」のアナログ機器から3D、4Dスキャンへの技術の発展は「目を見張る」と驚きを隠さない。

 「子供の動画を見ているようだ。赤ちゃんの肌まですべてが見える。細かなところまで見える。妊娠時期によっては、動いたり、親指をしゃぶっていたりする様子が見られる。しかめっ面をしたり、口をとがらせたりする」

 超音波検査機の入手は大変な作業だ。最先端の技術と機能を持つため、価格は何万ドルもする。適切に使用するための職員の訓練にも費用が掛かる。

 女性が危機的な状況にあれば、対応の費用はさらにかさむ。カリフォルニア州サクラメントのオルターナティブズ妊娠センターの事務局長、ヘイディ・マツケ氏は12日、上院司法委員会で、センターは顧客の支援のために年間100万ドルを費やすが、超音波検査などのサービスは課金されない。

 マツケ氏は準備書面で、「皮肉なことに、よく知られた中絶医からこちらに回されてくる患者が多い。超音波検査を受けたくて中絶医の所に行ったものの、中絶する決心をしていない女性には検査をしたがらない。そのため、その女性が胎児をどのようにするつもりかとは関係なく、無料で超音波検査を受けさせるために私たちの所に送られる」と指摘した。

 詩編139章プロジェクトは、詩編記者を「母の胎内で」形作った神について触れた聖書の一節にちなんで命名された。これまでにも、プロライフの妊娠センターに超音波検査機を設置する活動に取り組んできた。

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