共和党がエネルギープロジェクト迅速化へ対案を発表、民主党では足並みに乱れ
By Ramsey Touchberry – The Washington Times – Monday, September 12, 2022
民主党が独自のプランと今月末の連邦政府閉鎖を防ぐ方法をめぐる内紛に苦しむ中、上院共和党は12日、エネルギープロジェクトのための煩雑な手続きを削減するための提案を発表した。
民主党幹部らは、先月の税制・気候変動対策法案へのジョー・マンチン上院議員(民主、ウェストバージニア州)の支持を取り付ける一環として、臨時の資金調達策にエネルギー許認可改革を加えることをマンチン議員に約束した。
共和党は、民主党が交渉に参加することを拒んだとして、独自の計画でこの法案に対抗している。
共和党のシェリー・ムーア・カピト上院議員(ウェストバージニア州、上院環境・公共事業委員会委員)は、「私たちは、行動を呼びかけ、許認可に関する『取引』の法案の内容を見せるよう申し出ているが、依然として無視されている。そのため、共和党はきょう、全国の主要インフラプロジェクトの障害、遅延、延期を解決するためにこの法案を提出する」と述べた。
この包括的な法案は民主党案よりもさらに踏み込み、民主党が以前に提案したものよりもさらにエネルギープロジェクトの合理化を進め、トランプ政権時の環境規制の後退を復活させるものだ。共和党のミッチ・マコネル上院院内総務(ケンタッキー州)を含む38人の共和党上院議員がカピト氏の法案を支持しているが、この法案には、ウェストバージニア州の66億ドルのマウンテンバレー天然ガスパイプラインの早期推進など、重複する部分がいくつか含まれている。
それでも、民主党はマンチン氏への対応をめぐって党内からの強い逆風にさらされている。許認可改革はクリーンエネルギー事業の迅速化に役立つが、化石燃料の生産を助けることにもなり、議会の気候変動タカ派や環境保護主義者が反対する大きなポイントになっている。
ラウル・グリハルバ下院天然資源委員長(アリゾナ州)を中心とする76人の下院進歩派議員らは、エネルギー許認可改革が月末までに承認されなければならない予算継続決議(CR)と呼ばれる一時しのぎの資金と結び付けられるなら、政府閉鎖回避に反対する用意があると指導部に警告している。
グリハルバ氏は、「私は、議員団の主張に耳を傾け、誰も望んでいない政府閉鎖という事態を回避できるようにすることを党指導部に求める。クリーンなCRを与え、これらの汚れた許認可条項を党として議会で精査すべきだ。政府閉鎖をめぐってサイコロを振っている時ではない」と述べた。
民主党の幹部らは、党内からの圧力に屈していない。チャールズ・シューマー上院院内総務(民主、ニューヨーク州)は12日、12月中旬までの連邦政府の予算については現在も交渉中であると述べ、少なくとも60票を必要とする法案の成立に協力するよう共和党に促した。