中絶反対派にも「過激派」のレッテルを貼る米民主党

(2022年9月26日)

2022年7月19日(火)、ワシントンの国会議事堂で記者会見する同コーカス議長のハキーム・ジェフリーズ下院議員(民主党)。(AP Photo/Mariam Zuhaib)

By Mica Soellner – The Washington Times – Tuesday, September 20, 2022

 米下院民主党の指導者たちは、MAGA共和党員を「民主主義への脅威」とレッテル貼りする運動をプロライフ(中絶反対派)の保守派にも拡大している。

 下院民主党議員総会議長のハキーム・ジェフリーズ下院議員(ニューヨーク州選出)は、共和党のリンゼイ・グラム上院議員(サウスカロライナ州選出)について、民主主義に脅威をもたらす一派に属すると主張した。グラム氏が妊娠15週以降の中絶を全米で禁止する法案を提出したことが理由だ。

 「もしあなたの最優先課題が全米で中絶を禁止することなら、冗談ではない」とジェフリーズ氏。「グラム氏が提出した法案は、全米の各州が制定した極端な中絶禁止をそのままにしながら、カリフォルニア、ニューヨーク、マサチューセッツなどの州で、女性が自分で生殖医療を決定する自由を損ねるものだ」と語った。

 ジェフリーズ氏は、共和党のリック・スコット上院議員(フロリダ州選出)を過激派だと名指しした。スコット氏がすべての連邦政府プログラムの廃止を提案していることを挙げ、高齢者向け公的医療保険(メディケア)と社会保障の存続を危うくすると批判した。

 ワシントン・タイムズ紙がバイデン大統領の言う「民主主義への脅威」に当たる議員を挙げるよう求めたところ、ジェフリーズ氏はグラム氏とスコット氏を名指しした。バイデン氏は最近の演説で、トランプ前大統領の「米国を再び偉大にする(MAGA)」運動の支持者を米国の民主主義に対する脅威と呼んだ。

 バイデン氏はまた、MAGA共和党員を 「半ばファシスト」と特徴付けた。大統領は国民向け演説で、2021年1月6日の連邦議事堂暴動に関与した者だけでなく、共和党の現職議員も活発な脅威をもたらしていると示唆した。

 ジェフリーズ氏のレッテル貼りについて尋ねられたグラム氏の事務所は、中絶について過激な立場を取っているのは民主党の方だと回答した。

 「民主党がメリーランド、カリフォルニア、ニューヨーク、イリノイ、オレゴンの各州で行われているような、痛みを伴う出産までの後期中絶が米国をより良い場所にすると主張したければ、それは自由だ。米国民の大多数は彼らの立場を否定している」。グラム氏の報道官、ケビン・ビショップ氏はこう語った。

 ジェフリーズ氏がグラム氏を民主主義への脅威として挙げたことについては、直接の回答を控えた。

 共和党は、バイデン氏や他の民主党議員がMAGA共和党員を攻撃することで、米国に分断のイデオロギーを広げ、政治的動機による憎悪をあおっていると非難している。

 「バイデン氏は分断の司令官であり、民主党の現状を象徴している。国の半分に対して分断、嫌悪、敵意の一つだ」。バイデン氏の国民向け演説の後、こう主張したのは、共和党全国委員会のロナ・マクダニエル委員長だ。

 ほとんどの民主党議員は、共和党を非国民、反民主的と非難する際、名指しすることは避けている。しかし、民主党は共和党を大ざっぱに脅威として描き、最近は共和党の社会政策に照準を合わせている。

 民主党のピート・アギラー下院議員(カリフォルニア州選出)は「これらの議員の多くは、女性の生殖や中絶へのアクセス、銃問題に関して、一般の米国民と懸け離れた過激な政策を支持している」と主張した。

 下院議長補佐を務めるキャサリン・クラーク下院議員(マサチューセッツ州選出)は、民主党の法案に反対する投票行動により、どの共和党議員が民主主義に反対しているかが明らかになったと述べた。

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