共和党でトランプ氏に土俵を譲ることを拒否する動き広がる

(2022年11月28日)

2022年11月19日土曜日、ラスベガスで開催された共和党ユダヤ連合の年次指導者会議で講演するニッキー・ヘイリー元国連大使。(AP Photo/John Locher)

By Seth McLaughlin – The Washington Times – Monday, November 21, 2022

 ニッキー・ヘイリー元米国連大使は今春、ドナルド・トランプ前大統領が政治に戻ってきた場合、2024年大統領選には出馬しないと発言していた。

 今月の中間選挙後、ヘイリー氏は態度を変えた。共和党ではトランプ氏の復帰によってホワイトハウスへの野望を断念することを拒む者が相次いでいるが、ヘイリー氏もこれに加わった。

 「中間選挙が終わり、多くの人に大統領選に出馬するかと聞かれる」。サウスカロライナ州知事を務めたヘイリー氏は、ラスベガスで開催された「共和党ユダヤ人連合年次指導者会議」でこう語った。「真剣に検討し、近々またお話しする」

 共和党内では、トランプ氏に対抗しようという劇的な変化が見られる。

 76歳のトランプ氏は2016年大統領選で民主党のヒラリー・クリントン候補を破って以来、共和党を掌握してきた。20年大統領選でバイデン大統領に敗れ、トランプ氏の下で下院と上院の多数派を失ったにもかかわらず、その支配力を維持してきた。

 セント・アンセルム大学ニューハンプシャー政治研究所のニール・ルベスク事務局長は、共和党にとって期待外れの中間選挙結果は、トランプ氏の鎧(よろい)に穴を開けないまでも、へこませたと指摘した。

 「選挙戦の夜、(トランプ氏が他の共和党候補を)説得して出馬を阻むパワーが蒸発した」とルベスク氏。「トランプ氏が大統領に選ばれて以来、最も弱い状態だ」

 トランプ氏とその側近たちは、同氏が支持する候補者が選挙で次々に勝利を収め、その流れで出馬宣言する計画だった。ところが、トランプ氏が支持した注目候補の何人かが敗北。2024年の共和党大統領候補指名争いでライバルとなる可能性のある人物らから、トランプ氏の共和党内の役割について新たな厳しい目が向けられている。

 トランプ氏の発表は、米国史上最も早い大統領選出馬表明だったが、共和党内の全体的な反応は冷ややかだった。

 共和党の大口献金者たちは、予備選でトランプ氏への支援を行わないと発表し、フロリダ州のロン・デサンティス、バージニア州のグレン・ヤンキン両知事ら他の候補者に関心があることを示唆した。

 11月8日の中間選挙でデサンティス氏が地滑り的勝利で再選を果たしたことは、他州でトランプ氏が支持した共和党候補が苦戦したのとは対照的だった。

 マイク・ポンペオ前国務長官はツイッターで、かつての上司を一喝した。

 「われわれは勝つことに飽きたと言われた。だが、私は負けるのに飽きた。ほとんどの共和党員がそうだ」。こう語ったポンペオ氏も大統領候補の一人だ。

 一方、マイク・ペンス前副大統領は、共和党は新たなスタートを切る時が来たと主張している。

 ペンス氏は新著の宣伝ツアーで、共和党が中間選挙で期待を下回ったのは、「選挙が盗まれた」というトランプ氏の主張を訴えた候補者が苦戦したことが一因だと指摘した。

 ペンス氏はまた、大統領選への出馬を否定しなかった。「出馬するかどうかについては、またお知らせする。…しかし、(トランプ氏よりも)良い選択肢があると思う」と述べた。

 ほとんどの世論調査では、トランプ氏は依然、共和党大統領候補指名争いで文句なしのトップランナーだが、先週発表されたモーニング・コンサルタント社とポリティコによる登録済み有権者の全米調査では、65%がトランプ氏は再出馬すべきではないと回答したことが分かった。

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