スマホが幼児の情緒的発達阻害-小児科医らが調査
(2022年12月16日)
By Sean Salai – The Washington Times – Monday, December 12, 2022
スマートフォンやタブレットなどのIT機器を使って、駄々をこねる幼児をなだめていると、情緒面での健全な発育が阻害される可能性があることが研究から明らかになった。
5人の研究者らが、2018年8月~20年1月にかけて、422人の親と、3歳~5歳の子供を対象に行った調査結果を学会誌「JAMAペディアトリックス」で12日に発表した。
それによると、スマートフォンやタブレットなどを与えられて、なだめられた幼児は、3カ月から半年後に判断力が鈍り、かっとなりやすくなっていたという。
調査は「これらスマート機器の動画、アプリ、写真を使うことは、子供のかんしゃくを緩和するには効果的かもしれないが、研究から、感情的になりやすくなったり、感情のコントロールが難しくなる可能性があることが分かった」としている。
調査を主導した、ミシガン大学医学部のジェニー・ラデスキー教授(小児科医)は、駄々をこねる幼児に、スマホなど「楽しい褒美」を与えることは、行動をさらに悪化させることになると警告、「教育用の動画を見せたり、セラピストや幼児教育の専門家に相談したりする」ことを勧めている。