司法長官、バイデン氏機密文書調査に特別検察官任命

(2023年1月18日)

ホワイトハウスが提供したファイル画像で、デラウェア州ウィルミントンの私邸から電話でロシアのプーチン大統領と話すジョー・バイデン大統領(2021年12月30日撮影)。バイデン氏は30日、ワシントンの前研究所のオフィスでも機密文書が見つかったことが明らかになった数日後に、デラウェア州ウィルミントンの自宅の「個人図書館」で副大統領時代の機密文書が、自宅ガレージで見つかった他の文書と一緒に発見されたことを認めた。(Adam Schultz/The White House via AP, File)

By Jeff Mordock – The Washington Times – Thursday, January 12, 2023

 メリック・ガーランド司法長官は12日、デラウェア州ウィルミントンのバイデン大統領の自宅と、かつて使用していたワシントンの事務所に機密文書があった理由について、司法省の調査を監督する特別検察官を指名した。

 トランプ氏が任命したメリーランド州の元連邦検事ロバート・ハー氏が捜査を指揮し、シカゴの連邦検事ジョン・ラウシュ氏の後を引き継ぐ。ラウシュ氏はバイデン氏のシンクタンク事務所で発見された機密文書の調査を任されていた。

 ガーランド氏が12日に署名した命令によれば、ハー氏は直ちに職務を開始し、「機密文書やその他の記録の不正な持ち出しや保管の可能性」を捜査する。

 ガーランド氏はハー氏に「必要などんな資源」も提供することを約束した。

 ガーランド氏は司法省で、「ハー氏は、この部門の最高の伝統に従って、公平なやり方で責任を果たすと確信している」と述べた。

 ホワイトハウスの法律顧問リチャード・ザウバー氏は声明で、バイデン氏とその弁護団は特別検察官の捜査に協力すると述べた。

 「われわれは、徹底的な調査によって、これらの文書が不注意で置き忘れたものであり、大統領と彼の弁護士がこの誤りを発見したときに迅速に行動したことが示されると確信している」とサウバー氏は述べた。

 2003年、ハー氏は司法省の刑事局に勤務し、テロ対策、企業不正、上訴案件を担当した。メリーランド州の連邦検事補として、暴力犯罪と金融問題を扱った。

 メリーランド州の連邦検事補としての在任期間は、トランプ政権の交代と同時に終了した。次の大統領が前大統領の連邦検事を解任し、新たに任命することは伝統に行われてきた。

 今回の発表は、バイデン氏の大統領職における大きな新局面をスタートさせるものだ。これまでの大統領は、在任中に法的な頭痛の種になるようなことはほとんど避けてきた。

 ハー氏の任命と、新たな捜査権によって下院共和党は活気づき、バイデン氏をおそらく残りの任期中、守勢に立たせることになる。

 ガーランド氏が特別検察官を任命するのはこれが2度目。昨年11月、ドナルド・トランプ前大統領の政府機密文書の所持や2021年1月6日の米連邦議会議事堂襲撃に関する行動などの捜査の監督のため、戦争犯罪や汚職を担当してきた元検察官のジャック・スミス氏を起用した。

 これで、2024年の大統領選の候補者2人が、機密文書の扱いで特別検察官の捜査を受けることになりそうだ。トランプ氏はすでに出馬を表明しているが、ホワイトハウスはバイデン氏は出馬を「意図している」としている。

 ガーランド氏は司法省で、「司法省は長い間、特定の異常なケースでは、捜査と訴追を独自に管理する特別検察官を任命することが公共の利益になると認識してきた」と述べた。

 トランプ氏は、ガーランド氏が「ジャック・スミスが私を嫌っているのと同じくらいバイデンを嫌っている」特別検察官を任命すべきだと述べた。

 バイデン氏とトランプ氏のケースは類似点があるものの、いくつかの重要な相違点がある。バイデン氏の弁護団は、発見後すぐに国立公文書館に文書を引き渡したと述べている。トランプ氏は国立公文書館からの文書返還の要求に何度も抵抗した。

 バイデン氏は23日、司法省の調査に「完全かつ完璧に協力している」と記者団に語ったが、特別検察官任命のニュースには反応していない。

 共和党はガーランド氏に対し、バイデン氏の件で特別検察官を任命するよう要求していた。

 下院司法委員会のジム・ジョーダン委員長(共和、オハイオ州)は、「家宅捜索はどうした。機密文書の写真はどこだ。特別検察官はどこだ」とツイートした。

 ジョシュ・ホーリー上院議員(共和、ミズーリ州)はガーランド氏に書簡を送り、この件に関して特別検察官を任命するよう要求した。ホーリー氏は、バイデン氏が「トランプ大統領と全く同じこと」をしたように見えると述べた。

 だが、共和党議員全員が特別検察官任命に賛同していたわけではない。ケビン・マッカーシー下院議長(共和、カリフォルニア州)は、この考えを軽くあしらい、議会が調査すべきだと述べた。

 ホワイトハウスは12日、バイデン氏の副大統領時代の機密文書の二つ目が、ウィルミントンの自宅のガレージにある倉庫で発見されたことを明らかにした。

 この発表は、中間選挙の数日前の昨年11月2日に、バイデン氏の弁護士が、バイデン氏が事務所を構えていたワシントンのバイデン・ペン・センターで機密扱いの文書を発見したという9日の発表に続くものだった。

 ザウバー氏は、バイデン氏のガレージにある倉庫で「少数の」文書が見つかったと述べた。さらに1ページの文書が隣の部屋で発見された。

 バイデン氏は12日に、セキュリティーの懸念を否定し、ガレージは新品同様の状態の1967年製コルベット・スティングレイを保管している場所なので安全だと話した。

 バイデン氏はホワイトハウスで記者団に「私のコルベットは鍵のかかったガレージにあった。いいか? 通りに置いてあったわけではない」と述べた。

バイデン氏の機密文書の不始末

(2023年02月01日)

バイデン氏、クレイン首席補佐官の後任にザイエンツ氏

(2023年01月30日)

機密文書問題の悪化で、民主党に高まるバイデン批判の声

(2023年01月25日)

下院共和党がバイデン家調査を開始、ツイッター元幹部を召喚

(2023年01月17日)

米下院がFBIの権力乱用と中国の台頭に対抗する委員会を設置

(2023年01月16日)

バイデン氏側近、別の場所でも機密文書を発見

(2023年01月15日)

大部分は再選望まず 共和委員長が世論調査を非難

(2023年01月10日)

米議会、対中政策で連携へ 下院に特別委新設

(2023年01月04日)

共和党上院議員、大規模な歳出法案をめぐり共和党指導部を非難

(2022年12月29日)

出版各社、反トランプの1月6日調査結果の焼き直しに余念なし

(2022年12月27日)
→その他のニュース