バイデン氏、クレイン首席補佐官の後任にザイエンツ氏

(2023年1月30日)

ホワイトハウスのCOVID-19対応コーディネーターのジェフ・ザイエンツは、2021年4月13日、ワシントンのホワイトハウスでの記者会見で、発言の準備のためにフェイスマスクを取り外す。(AP写真/パトリック・セマンスキー、ファイル)

By Joseph Clark – The Washington Times – Friday, January 27, 2023

 バイデン大統領は、新型コロナウイルス対策に当たっていたジェフ・ザイエンツ氏をロン・クレイン氏の後任として大統領首席補佐官に任命することを明らかにした。2年前に就任して以来、政権最高幹部のポストが大きく入れ替わる最初の例となる。

 バイデン氏は、27日に発表した声明で、ザイエンツ氏がクレイン氏の「賢明で安定した模範的なリーダーシップを引き継ぎ、私たちをここに送ってくれた人々のために日々努力し続ける」ことを確信していると表明した。

 バイデン氏は、「立候補したとき、私は政府を米国民のために働かせることを約束した。それがジェフの仕事だ。これからの大きな仕事は、私たちが成立させた法律を効率的かつ公平に実施することだ」と述べた。

 バイデン氏によると、ザイエンツ氏はオバマ政権時に問題を抱えていた政府の医療保険登録サイトの修復に携わり、その後国家経済会議(NEC)に移り、バイデン政権初期には全米の新型コロナ感染拡大への対応を監督した。

 また、バイデン氏の側近として就任以来、政権内のトップにとどまり、政権前半のバイデン氏による一連の立法措置の成功と、昨年11月の中間選挙での民主党の予想以上の勝利に貢献したクレイン氏を賞賛した。

 クレイン氏は、民主党のリベラル派とのつながりが深く、バイデン氏の上院事務所で補佐官を務め、副大統領時代にはバイデン氏の首席補佐官を務めた。

 大統領首席補佐官在職中は、バイデン氏への率直な物言いで知られ、民主党の政策を忠実に支持してきた。また、政権の政策や優先事項を守るために、ソーシャルメディア上で特に積極的な活動を展開してきた。

 「この36年間、ロンと私は共に本当の戦いを経験してきた。一緒に塹壕の中にいるとき、その人の本当の姿を知るようになる。私とロンもそのような関係だ。その人の素顔が分かるようになる」

 ザイエンツ氏は、バイデン氏が政府の機密文書の扱いを誤り、就任後最大の危機に直面する中、新しい職務に就くことになる。

 バイデン氏は、現在、共和党が多数派を占める下院による調査に直面している。

 ホワイトハウスはまた、バイデン氏とその息子ハンター・バイデン氏の海外での事業との関係、アフガニスタン撤退時の混乱、大統領就任後の不法入国者の急増などについて、共和党主導で進められる調査によって、守勢に立たされている。

 クレイン氏は間もなく退任するが、バイデン氏の側近らはほとんどが無傷のままだ。

 これまでバイデン政権を去った人の多くは最重要幹部以外であり、カマラ・ハリス副大統領の補佐官らも入れ替わりがあった。ハリス氏周辺の方がスタッフの交代頻度は高い。

 トランプ前政権では、この時点で首席補佐官は3人目だった。

 バイデン氏によると、ホワイトハウスは来週、交代を記念する公式イベントを開催する。

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