下院、バイデン家とセルビア人政治家との関連を調査

(2023年2月26日)

2023年2月7日(火)、ワシントンで開かれた国境に関する下院監視委員会の公聴会で、下院監視委員長のジェームズ・コマー議員(共和国)が開会のあいさつをする。(AP Photo/Kevin Wolf)

By Joseph Clark – The Washington Times – Wednesday, February 22, 2023

 下院監視・改革委員会は、バイデン家の国外での資金調達スキームへの調査を進めており、セルビアの政治家で元国連総会議長のブーク・イェレミッチ氏に資料の提出と同委での証言を求めた。

 コマー委員長(共和、ケンタッキー州)は、イェレミッチ氏がバイデン家と中国共産党系のエネルギー企業CEFCの元職員とのつながりに関する情報を持っていると主張している。

 コマー氏はイェレミッチ氏への書簡で2018年の証言に言及、証言では、セルビアの陰の実力者とされるイェレミッチ氏が、CEFCの会長だった葉簡明氏と香港の元政治家で、贈賄で有罪となったパトリック・ホー氏とビジネス上の関係があったことが指摘されている。

 イェレミッチ氏は、CEFCの顧問として働き、同社の従業員をさまざまな国の財界、政界の大物に紹介しようとしていたと証言している。

 コマー氏によると、イェレミッチ氏は葉氏を15年にバイデン大統領の息子、ハンター・バイデン氏に紹介しようとした。

 コマー氏は21日の書簡で「その日に会ってはいないようだが、ハンター・バイデン氏は後に、葉氏、CEFCと有利な取引関係を結んだのではないか。2017年までに、ハンター・バイデン氏は、葉会長と協力関係を結び、葉氏、当時副大統領だったバイデン大統領と、ワシントンの『ハウス・オブ・スウェーデン』のオフィスを共有することを計画していた」としている。

 コマー氏は、この証言を基に、イェレミッチ氏が、同委の調査の焦点となっているハンター・バイデン氏に関して、CEFCの従業員との間のやりとりの資料を持っていると考えていると述べた。

 コマー氏は特に、イェレミッチ氏が2018年の裁判で言及した2015年の電子メールに注目している。そのメールの中で、葉氏ともう一人の匿名の人物と食事をしたことに触れている。この人物の名は、司法省が、この事例に政治色を持たせることになり、「対処するに値しない」と考えたため非公開とされている。

 次の日、イェレミッチ氏はハンター・バイデン氏のビジネスパートナー、エリック・シュウォーリン氏にメールを送り、ハンター氏にワシントンで葉氏と食事をするよう要請した。

 委員会は、イェレミッチ氏に、ハンター・バイデン氏、バイデン大統領の兄弟のジェームズ・バイデン氏、複数のビジネスパートナーとの2014年以降のすべての通信を提出するよう要請している。提出の期限は3月7日で、3月14日までに書面インタビューを受けるよう求めている。

 ハンター・バイデン氏の資金の流れは以前から注目を浴びてきた。ウクライナの天然ガス会社の取締役になり、中国共産党と関係のあるエネルギー界の大物との取引を追求し、ロシアの元モスクワ市長の未亡人の実業家から300万ドル以上を受け取っていたとされている。

 コマー氏は昨年11月に、バイデン大統領が息子の事業との関連で、「外国政府に不正にアプローチを受けていた」かどうかについて「大変な疑問を生じさせる」証拠を公開していた。

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