チャットGPT、自信満々の答えは不正解

(2023年6月5日)

2023年5月18日木曜日、ニューヨークで、iPhoneでChatGPTアプリを撮影した写真。この無料アプリは、木曜日に米国内のiPhoneで利用が開始され、その後、Android携帯にも提供される予定。ウェブ版とは異なり、声を使って質問することもできる。(AP Photo/Richard Drew)

By Stephen Dinan – The Washington Times – Monday, May 29, 2023

 対話型AI「チャットGPT」は現代のコンピューター工学の驚異であり、衝撃的なほど優れた英語の使用者かもしれない。ただ、それが正確かは別である。

 この人工知能言語ツールは、歴史、財政、ポップカルチャーなど、さまざまなテーマで事実を間違えて記憶しているようだ。

 現在の無料公開版であるチャットGPT3.5に、2010年に最も人気のあったユーチューブ動画は何かと尋ねると、奇妙なニュース映像の初期ソーシャルメディア音楽のリミックス「ベッド侵入者の歌」と答え、その年の再生回数は6200万回だったという。実際には、ジャスティン・ビーバーの「ベイビー」がこれを大幅に上回る再生回数4億回以上だった。

 赤ちゃんの名前の相対的な人気について尋ねると、ランキングを間違えたり、ある名前を1000位以下と言いながら、実際は何百位も上ということもあった。

 米国とメキシコの国境にある壁の全長を尋ねると、チャットGPTは10年前の数字を出し、ドナルド・トランプ前米大統領が追加した分の長さは含まれていない。

 チャットGPTは言語モデルの人工知能で、膨大な量のデータを消費してユーザーと関わるよう訓練されており、そのデータセットに基づいて答えを出している。

 しかし、その精度は、飲み屋の端っこに座っている知ったかぶりが自信満々に真実と懸け離れた答えを論じているのと変わらないこともある。

 もどかしかったやりとりは、1826年に当時の国務長官ヘンリー・クレイと上院議員ウィリアム・ランドルフによる決闘場所を巡る質問の答えで、チャットGPTは6回も謝ってきた。決闘はチェーンブリッジ近くのポトマック川南側で行われた。

 AIはまず決闘場所はケンタッキー州と答え、次にバージニア州リッチモンド、そしてリッチモンド近郊のアシュランドへと変えた。その後、北に移動し、ワシントンDCを越えた所にあるメリーランド州であると答えた。決闘は実際にはポトマック川の南側で行われたと言っても、チャットGPTはさらに3回の不正解を繰り返し、正解にたどり着けなかった。

 技術政策研究所のナサニエル・ロビン上級研究員は、雑学的知識は言語AIモデルの仕事ではないと指摘した。

 「これらのツールは、『ここに何かに関する五つの文がある。このデータを抽出して』とか、『この文をよりきれいに書き直して』というように使うのが良いと思う」と、ロビン氏は語った。「世界の現実的なモデルを持っているわけではないので、あらゆる物事の詳細をすべて記憶してはいない。次に言われるであろうトークンを予測しているのだ」

 言い換えれば、チャットGPTは記憶装置に戻って正しい答えを見つけようとしているのではない。ユーザーが入力した内容を見て、次に何を言うべきかを推測している。

 「チャットGPTはインターネット全体を読んでいるので物事に対する知識は持っているが、基本的に参照元の情報源は持っていない」と、ロビン氏は述べた。

 チャットGPTの生みの親であるオープンAIにこの記事のためにコメントを求めたが、応じなかった。

 チャットGPT自身に尋ねると、「エラー」「ミス」「何らかの混乱」といった表示の後、謝罪を繰り返した。

2026年5月14日木曜日、北京の人民大会堂で行われたドナルド・トランプ大統領と習近平中国国家主席のための晩餐会で、イーロン・マスク氏が携帯電話を使用している。(AP通信/マーク・シーフェルベイン撮影)

民主主義「機能していない」が過半数-調査

(2026年07月14日)
この1972年のファイル写真は、ロックンロールの王様、エルヴィス・プレスリーがパフォーマンスをしている様子を捉えたものです。(AP通信/ファイル写真)

冷蔵庫からロックンロールまで―米国、知られざる発明の250年

(2026年07月08日)
2021年9月21日、ニューヨークで開催された第76回国連総会の期間中、総会議場内から見た国連本部ビル。(エドゥアルド・ムニョス/AP通信提供)

中国「民族団結法」施行に抗議、チベット人が米で焼身自殺

(2026年07月07日)
ヴァンダービルト大学、テネシー州ナッシュビル - 2022年5月10日。写真提供:Fotoluminate LLC(Shutterstock経由)。

人文科学のリベラル偏向に警鐘 大学の報告書に教育界が反発

(2026年07月06日)
メラット・キロス氏は、2026年5月28日、デンバーのモントビュー長老派教会で開催された女性有権者連盟主催の第1選挙区候補者フォーラムに参加した。(RJ Sangosti/The Denver Post via AP)

民主党内で社会主義派に勢い コロラド州予備選でも勝利

(2026年07月05日)
2026年6月30日火曜日、ワシントンD.C.の連邦議会議事堂前で、トランスジェンダーの少女や女性が学校の運動部でプレーできるかどうかに関する最高裁の判決を前に、人々が祈りを捧げている。(AP通信/ホセ・ルイス・マガナ)

保守派「まだすべきこと多い」 トランスジェンダーの女子スポーツ参加禁止を最高裁が容認

(2026年07月04日)
2026年4月27日、オレゴン州ヒルズボロにあるデータセンターの屋上に、冷却システムの一部であるファンが見える。(AP通信/ジェニー・ケイン)

米国人実業家、中国による米AIデータセンター反対運動に資金提供 報告

(2026年07月03日)
フィッシャー上院議員、中国に対抗するため核戦力三本柱の見直しとゴールデンドーム建設を推進

「戦略環境の変化に備えよ」中国視野に核戦力増強を訴え 米上院議員

(2026年07月02日)
トランプ大統領は、2026年6月26日(金)、ワシントンD.C.のホワイトハウス大統領執務室で撮影された。(AP通信/ジュリア・デマリー・ニキンソン)

トランプ氏「宗教を復活させる」 ホワイトハウス宗教自由委、信教の自由推進へ提言書

(2026年07月01日)
2025年5月30日(金)、カリフォルニア州クロービスで開催されたカリフォルニア州高校陸上競技選手権大会の会場外のポールに、「Gooo Girls Honor Title IX」と書かれた手作りの看板がテープで貼り付けられている。(AP通信/ジェイ・C・ホン)

トランプ政権、メリーランド州の学校を調査 女子施設の男子利用容認で

(2026年06月30日)
→その他のニュース