米国人の過半数がメキシコ麻薬カルテルとの戦争を支持

(2023年6月24日)

シナロア州クリアカンの路上で放火され燃えるトラック(2023年1月5日木曜日)。(AP写真/マルティン・ウリスタ)

By Stephen Dinan – The Washington Times – Monday, June 19, 2023

 米国人は、麻薬や不法移民を米国に送り込んでいる麻薬密輸カルテルに対抗するため、メキシコへの直接的な軍事介入に予想以上の意欲を示している。

 今月の世論調査によると、米国人の61%が 「メキシコのカルテルと戦う」ために軍を派遣することを支持している。5月に発表された世論調査では、米国人の53%が 「メキシコ国内への米軍の人員と資産の配備」を支持していた。

 この構想は、南部国境の混乱と、ドナルド・トランプ前大統領やサウスカロライナ州選出のティム・スコット上院議員など共和党の有力な大統領候補の呼び掛けの中で勢いを得ている。

 トランプ氏は、麻薬カルテルに対して米軍特殊部隊を用いると述べている。スコット氏は「世界最強の軍隊が攻撃できるようにする」と述べた。

 今月行われたTIPP/デイリー・メール紙の調査では、無党派層、民主党、共和党で過半数を占め、党派を超えて介入を支持していることが分かった。最も熱心だった共和党員の70%が支持したのに対し、民主党員は58%だった。

 先月、TIPPが全米保安官協会のために実施した別の調査では、メキシコへの米軍派遣について尋ねたが、これも過半数の支持を得た。

 トランプ氏の計画には海上封鎖も含まれる。

 専門家たちは一般的にこの構想に否定的だ。『越境:ジョー・バイデンはいかにして米国史上最大の国境危機を引き起こしたか?』の著者トッド・ベンスマン氏は、「賛成できない」と述べる。

 ベンスマン氏は「全体として、かなり疑わしい試みのように思える。どうすれば勝てるのか、何をもって勝利と呼ぶのか分からない」と語る。

 同氏は、麻薬カルテルは自らの地盤を守るだろうし、彼らを一掃するには、恐らく米軍が領土を占領する必要があると述べた。

 メキシコ政府は、フェリペ・カルデロン元大統領の下で同様のことを試みたが、何万人もの犠牲者を出したにもかかわらず、問題は解決しなかった。ベンスマン氏は、メキシコ政府は諦めるのが早過ぎたため、再び挑戦するよう働き掛ける必要があるとした。しかし、米国ができる最善のことは、そのような努力を支援することだ、と同氏は述べた。

 メリッサ・ダルトン国防次官補(国土防衛・米州安全保障担当)は今年、メキシコの同意なしに介入するのは悪い考えだと議会に語った。

 同氏は「私は心配している。過去にメキシコから非常に強いシグナルを受け取っており、彼らの主権に対する懸念や、われわれが議論されているような措置を取った際、彼らがわれわれのアクセスを遮断するための報復措置を取る懸念があるためだ」と述べた。

 実際、メキシコのアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領はこの考えに怒りをあらわにしている。同氏は3月に「いかなる外国政府も自国の領土に介入することは許さない」と述べた。

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