スキャンダルまみれのバイデン氏息子、法を犯すもお咎めはほぼなし

(2023年6月26日)

2022年4月18日月曜日、ワシントンのホワイトハウス南側芝生で行われたホワイトハウス・イースター・エッグ・ロールで、ゲストに話しかけるジョー・バイデン大統領の息子ハンター・バイデン。(AP Photo/Andrew Harnik)

By Jeff Mordock – The Washington Times – Tuesday, June 20, 2023

 バイデン米大統領の息子ハンター氏と連邦検察との司法取引は、恥ずべき逃避行や眉をひそめるような外国との取引、法的な問題にもかかわらず、ほとんど何の罰も受けない数々の事例の最新版である。

 ハンター氏は20日、連邦検察との司法取引で2件の軽犯罪の税犯罪と銃器の違法所持を認めることに同意した。これにより、ハンター氏は収監を免れるとみられている。

 ハンター氏はその他の事件、薬物所持や利益誘導・贈収賄疑惑などについては、お咎(とが)めなしだった。

 バイデン大統領が息子のために個人的な便宜を図った証拠はないが、一連の有利な結果は、ハンター氏が優遇されているのではないかという疑念をかき立てている。

 「普通の人がこのように扱われることはない。だが、特権階級は何をしても責任を免れることができるのだ」。こう指摘するのは、刑事事件を担当するジェームズ・ボップ弁護士だ。「一般人なら重罪でかなりの懲役刑となるだろう」

 「銃を巡る違反で皮肉なのは、父親の政権が銃規制に執着しているということだ。ハンター氏は銃規制法を犯したにもかかわらず、街を歩いている」

 ハンター氏が初めて法に触れたのは1988年、18歳の時にニュージャージー州ストーンハーバーで薬物所持の罪に問われたことだ。

 「私は規制薬物の所持で召喚された。公判前の仲裁があり、記録は削除された」。ハンター氏は2006年に全米鉄道旅客公社(アムトラック)改革委員会の役職に就いた後、こう公表している。

 ハンター氏が逮捕された同じ年に、バイデン氏はデラウェア州選出の上院議員として薬物使用者の厳罰化を強く主張した。バイデン氏はクラック・コカイン(結晶状のコカイン)を、所持で罰則を強制する唯一の薬物とする薬物乱用防止法に賛成した。ハンター氏がクラック・コカイン所持で召喚されたかどうかは不明である。

 約20年後、ハンター氏はコカイン陽性のため海軍予備役を除隊となった。ハンター氏は13年に薬物検査に引っ掛かったが、除隊処分を受けたのは14年2月になってからだった。

 ハンター氏は除隊後、「私は自らの行動が除隊処分という結果を招いたことを心底後悔し、恥じている。海軍の判断を尊重する」と声明で述べている。

 ハンター氏はコカイン中毒で4年間過ごし、厚生施設に6回入所したことを認めている。薬物使用で刑務所に送られたことは一度もない。

 ハンター氏を巡るさらに新しいニュースは、外国企業との怪しい取引で数百万ドルを着服したことだが、バイデン氏が米国の外交政策で関わった国が多い。

 下院共和党は、バイデン氏がオバマ政権で副大統領だった時、バイデン氏とハンター氏が1000万ドルの賄賂に関わった証拠があると主張している。

 バイデン氏と賄賂を直接結び付ける最も深刻な疑惑の一つは、早ければ17年に連邦捜査局(FBI)がつかんでいたが、公になったのはつい最近のことだ。

 ある情報筋がFBIに語ったところでは、ウクライナの天然ガス会社ブリスマ・ホールディングスの役員がバイデン氏に500万ドルを支払った。「FD―1023」として知られる文書を閲覧した共和党議員によると、ブリスマ役員はハンター氏に別途500万ドルを支払っていた。

 バイデン氏はこの疑惑を「でたらめだ」と一笑に付している。

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