トランプ氏の実績を継承・推進 大統領選出馬のラマスワミ氏

(2023年7月21日)

2023年3月3日、マサチューセッツ州オクソンヒルのナショナルハーバーで開催された保守政治行動会議でスピーチするビベック・ラマスワミ氏(AP Photo/Alex Brandon, File)。

By Seth McLaughlin – The Washington Times – Wednesday, July 19, 2023

 米共和党の大統領候補指名争いに名乗りを上げているビベック・ラマスワミ氏は、有権者は革命的で、国内に混乱をもたらさないリーダーを望んでおり、自身はドナルド・トランプ前大統領よりも共和党候補に適していると主張した。

 混戦の候補者争いで、一部の世論調査で3位につけているラマスワミ氏は、トランプ氏が残した成果を基に、「MAGA(米国を再び偉大に)」運動の持つ「素晴らしい本質」を継承し、さらに推進するには、自身が誰よりもふさわしいと思っていると強調した。

 ラマスワミ氏は19日、ワシントン・タイムズ紙の編集者、記者とのインタビューで、「そのためには、アウトサイダー、経営者としての成功だけでは足らない。憲法とこの国の法律に対する深い理解も必要であり、その両方を併せ持つ人物はあまりいない。どのように行政機関、官僚機構を実際に閉鎖するかについて、過去30年間で私ほどよく分かっている候補者はいない」と述べた。

 ラマスワミ氏は「国家の復興」によって、「立憲共和制の国から活力を吸い取る」連邦官僚機構を解体するという保守派の夢を実現させると訴えた。

 バイオテクノロジーで財を成した37歳のラマスワミ氏は、20日にニューハンプシャー州で開かれる市民との対話集会で、連邦捜査局(FBI)、教育省、原子力規制委員会を廃止する戦略を発表する。

 ワシントン・タイムズとの会見でラマスワミ氏は、トランプ前大統領が話すと国民のほぼ3分の1は「精神的におかしくなる」が、私ならトランプ氏よりも「米国ファースト」の政策をうまく推進することができると語った。

 「もともと賛成していた人々でも、トランプ氏が発言すると強く反対するようになる。共和党員が民主党員のようになり始めると、そこにある種の政治的ディストピアが生まれる。トランプ氏が大統領になると、国民は精神の拠り所を失う。それについてはうまく説明できない」

 「しかし、理由が何であれ、少なくともこれまでのところ、私は人々にそのような影響を及ぼしていない」

 ラマズワミ氏は、トランプ氏はビジネスマンとして経営の経験はあるが、大統領がどこまでの権限を持っているのかを理解するのに必要な憲法に関する専門知識が不足していると述べた。

 そのため、トランプ氏は革命家というより、改革者だったと言う。

 ラマスワミ氏は「改革を信じるのか、革命を信じるのか。私は、革命の側に堂々と立つ唯一の候補者だと思う。それが唯一の道だと思う」と述べた。

 また、トランプ氏はとりわけ、教育省を閉鎖し、米・メキシコ国境に軍隊を派遣し、政府職員の大量解雇を実施する機会を逃したと主張した。

 インド移民の家庭に生まれたラマスワミ氏は、公職に立候補したことがない。

 結婚して2児の父となり、大統領候補としては最年少であり、トランプ氏が去った後を引き継ぐ新たな顔を求める有権者を探して予備選初期の州を駆け巡り、共和党支持者に好印象を与えている。

 しかし、最大の障害は、指名争いで圧倒的なリードを保っているトランプ氏だ。ラマスワミ氏は世論調査で一桁台から抜け出せないでいる。

 すでに多くのベテラン政治家を抑え、ベテランのライバルよりも多くの資金を集めている。8月23日にミルウォーキーで開催される共和党大統領候補者らの第1回討論会への出場資格を得るには十分な実績を残しているようだ。

 ラマスワミ氏は、自分のメッセージは有権者の心に響いていると語った。最近アイオワ州に立ち寄った際、トランプ氏の野球帽をかぶった女性がこう言ったという。「あなたに会って確信が揺らいでいる。私はいつもトランプ派だが、今は迷っている」

 ラマズワミ氏は、「7月にここにこうしていられるということは、順調ということだ」と語った。

司法の政治利用やめよ 最高裁、トランプ氏の免責審理

(2024年04月28日)

ケネディ氏は「コントロール不能」、第3の候補に「夜も眠れず」-民主・共和両陣営選挙責任者

(2024年04月26日)

LGBTへの保護を強化、バイデン政権が教育改正法見直し

(2024年04月24日)

陪審員12人選任へ-トランプ氏公判、出廷で行動制限も

(2024年04月19日)

トランプ氏の支持率は上昇 裁判めぐり義理の娘

(2024年04月17日)

トランプ氏、中絶の全国規制に反対 民主党の選挙戦術に対抗

(2024年04月10日)

移民問題がトランプ氏に追い風、女性票獲得へ

(2024年04月08日)

ウィスコンシン州 行方左右-バイデン、トランプ氏再戦へ

(2024年04月04日)

オバマ夫人と対決でもトランプ氏が勝つ―世論調査

(2024年04月02日)

ヘイリー氏支持者取り込み狙うバイデン陣営

(2024年04月01日)
→その他のニュース