選挙結果に異議を唱えてもクリントン氏は起訴されず

(2023年8月27日)

2000年10月17日、セントルイスのワシントン大学で行われた3回目の最終討論会で、民主党大統領候補のアル・ゴア副大統領が見守る中、発言する共和党大統領候補のジョージ・W・ブッシュ・テキサス州知事(左)。(AP Photo/Ed Reinke)

By Susan Ferrechio – The Washington Times – Monday, August 21, 2023

 ヒラリー・クリントン氏やジョージア州知事選候補だったステイシー・エイブラムス氏、数十人に上る民主党議員たちは長年、州や連邦の選挙結果に異議を唱え、2000年以降、大統領選で共和党候補が当選するたびに阻止しようとしてきた。

 選挙結果に異議を唱えたことで起訴された民主党政治家はいない。また同党は、ドナルド・トランプ前大統領の行動と同一視されることも拒否している。たとえ下院民主党の幹部が16年大統領選でトランプ氏の勝利を承認することに反対したとしてもだ。

 トランプ氏は現在、20年大統領選でバイデン大統領の勝利を覆そうとしたことに関連し、州と連邦政府から数十の罪に問われている。ジョージア州の起訴は罪状が41件に上り、トランプ氏の元顧問や側近、盟友ら18人も対象になっている。

 容疑の中心は、バイデン氏の勝利を議会が承認するのをトランプ氏が阻止しようとしたことだ。ジョージア州フルトン郡の起訴に含まれる証拠には、選挙結果に異議を唱えるトランプ氏の数々のツイートや、ジョージア州や他の激戦州でバイデン氏が僅差で勝利したことに抵抗しようと側近や議員、選挙当局者にかけた電話が挙げられている。

 元国務長官で16年の民主党大統領候補だったクリントン氏らがトランプ氏の起訴にほくそ笑む中、共和党は起訴は全くの偽善であり、政治的動機によるものだと主張している。

 トランプ氏は共和党の大統領候補指名争いで首位を独走しており、24年11月の投票ではバイデン氏と対決する可能性が高い。本選の世論調査でも、両者は依然、拮抗している。

 「起訴は、トランプ氏の選挙が盗まれたという主張に対するものではない」。共和党のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員(ジョージア州選出)は、X(旧ツイッター)でこう訴えた。「もしそうなら、エイブラムス氏やクリントン氏は刑務所にいるはずだ」

 クリントン氏は、16年のトランプ氏の勝利は不当だと何年も言い続けてきた。同氏は総得票数では上回ったものの、重要な激戦州で敗れたことで、獲得選挙人数でトランプ氏を下回り、大統領の座を奪われる結果となった。

 クリントン氏は敗戦後、トランプ氏がロシアの工作員やプーチン大統領と共謀して選挙に勝利したと主張した。

 この主張は、多くの批判を浴びた司法省の調査の根拠となった。司法省の調査は、トランプ氏の大統領職遂行を妨げたが、共謀の証拠は示されなかった。

 「トランプ氏は自分が不法な大統領であることを知っていると思う」。クリントン氏は19年9月、CBSニュースにこう語った。

 クリントン氏は20年にトランプ氏が敗北するまで、その主張を続けた。

 クリントン氏は19年、大統領選に出馬する民主党候補たちに、こう警告した。「最高の選挙運動を展開し、候補者になることができても、選挙が盗まれることもある」

 クリントン氏は20年大統領選の3カ月前、民主党の大統領候補だったバイデン氏に「長引くだろうから、どんなことがあっても譲歩すべきではない」と忠告した。

 またクリントン氏は先週、MSNBCテレビの「レイチェル・マドー・ショー」で、トランプ氏に対するフルトン郡の起訴のニュースに対して大笑いした。

 「また起訴された!」と、同氏は声を上げた。

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