トランプ・パラドックス 起訴されても支持拡大

(2023年9月1日)

共和党大統領候補(左から)アサ・ハッチンソン元アーカンソー州知事、クリス・クリスティ元ニュージャージー州知事、マイク・ペンス元副大統領、ロン・デサンティスフロリダ州知事、実業家ビベック・ラマスワミ氏、ニッキー・ヘイリー元国連大使、ティム・スコット上院議員、ダグ・バーガムノースダコタ州知事、 2023年8月23日水曜日、ミルウォーキーで行われたFOXニュースチャンネル主催の共和党大統領予備選討論会の前にステージに集合したティム・スコット上院議員、ダグ・バーガムノースダコタ州知事。(AP Photo/Morry Gash)

By Jennifer Harper – The Washington Times – Wednesday, August 30, 2023

 トランプ前大統領はリスクを恐れていないように見える。それが逆に有利に働いているという指摘もある。

 ElectionCentral.comの創設者で編集長のネイト・アシュワース氏は、「たいていの候補者は、全国放送の討論会の出席を拒否したり、被告人写真を全国に公開したりするようなリスキーな行動に出れば、支持率は下がる。これはトランプ前大統領には当てはまらない」と指摘した。

 「これは、一部の人にとっては驚くべきことかもしれないが、よく観察している人にとっては驚くようなことではない。トランプ氏が政敵から迫害を受ければ受けるほど、支持者は結束し、支持基盤は広がる」

 「反トランプ氏をめぐる議論の中心にあるのは、本選に勝てるかどうかだ。確かにそうだ。支持者らは、トランプ氏の政策は素晴らしく、そのリーダーシップの下で国は繁栄したと言う。しかし、無党派層を取り込むには多くの問題があり、2024年のトランプ氏の出馬によって共和党より民主党の有権者の方が多く投票に足を運ぶようになることも分かっている。その上で、何度も起訴されたと訴えている」

 「しかし、大半の共和党の予備選有権者は、討論会に参加せず、被告人写真を公開したトランプ氏の方が選挙に勝てるとみているのだから、そんなことは関係ないようだ」

 モーニング・コンサルト社が共和党の有権者800人を対象に行った最新の世論調査でも、この主張は裏付けられている。

 同社は、「8月24~27日にかけて実施した調査によると、予備選有権者の62%が、民主党現職に勝てる可能性はトランプ氏が最も高いと答えた。前週より9ポイント上昇し、モーニング・コンサルトが4月以来、同じ質問を繰り返してきた中で最高値となった」と指摘している。

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