ガーランド氏の高尚な言葉と低劣な行い

(2023年9月30日)

2023年9月20日水曜日、ワシントンのキャピトル・ヒルにある下院司法委員会の公聴会に出席したメリック・ガーランド司法長官。(AP Photo/J. Scott Applewhite)

By Editorial Board – The Washington Times – Thursday, September 21, 2023

 行動によって中身を与えられた言葉と、真実に基づかない言葉がある。メリック・ガーランド司法長官は後者の達人であることを証明した。同氏は自らの就任宣誓の通りに司法省が厳格な法規範を実践していると断言する。残念ながら、高尚な言葉と行動は一致していない。

 ガーランド氏は20日、下院司法委員会に出席し、全米トップの法律家としての職務について答弁した。「司法省は米国人のために働いている」と同氏は述べた。「われわれの仕事は、事実と法律が導くところに従うことだ。われわれはそれを実践している」

 それに反して、ガーランド氏によるドナルド・トランプ前大統領の不正疑惑への対応と、同氏の上司であるバイデン大統領への対応との間には、歴然とした格差がある。

 トランプ氏に対する相次ぐ告発の中には、フロリダの自宅「マール・ア・ラーゴ」で国防機密情報を不法に保持したとされるものがある。ガーランド氏が昨年11月に指名したジャック・スミス特別顧問は、さっそくトランプ氏を40の犯罪容疑で起訴した。

 裁判は2024年3月に予定されているが、ちょうど共和党の有力候補たちが大統領選でバイデン氏に挑戦することを目指し予備選挙を戦っている時期である。

 バイデン氏自身も、首都ワシントンにある同氏が支援するシンクタンクやデラウェア州ウィルミントンの自宅で機密扱いの資料が発見されるなど、文書に関する問題を抱えている。大統領として機密扱いを解除する権限を持つトランプ氏とは異なり、バイデン氏は上院議員や副大統領を務めている間に文書を入手したと報じられている。

 ガーランド氏は1月、スミス氏の任命から2カ月もたたないうちに、ロバート・ハー氏を特別顧問に任命し、トランプ氏と同様のバイデン氏の問題を調査させた。その結果は?リーク好きのメディアに一切、情報は流れていない。前任者とは異なり、バイデン氏の再選は、違法性よりもむしろ年齢からくる知的能力の問題によってのみ危ぶまれている。

 ガーランド氏自身も、こうした高齢者としての一面を見せたようだった。それは、バイデン氏を下院弾劾訴追の標的にしている問題、つまり息子ハンターの怪しげな国際ビジネス取引への関与疑惑に関して議員からの質問に直面したときだ。

 ルイジアナ州選出のマイク・ジョンソン下院議員(共和党)が、ガーランド氏がハンター氏の捜査に関してFBIの誰かと「個人的に接触したか」と質問すると、白髪のガーランド氏は口ごもった。「いや…その質問の答えは思い出せない」と同氏は述べた。「しかし、FBIは司法省の下で働いている」

 「FBI本部の誰かに、大統領の息子の捜査について話したかどうか思い出せないのか?」とジョンソン氏は尋ねた。同様に信じられないと思う米国人は、ガーランド氏が自分たちで考えるほど職務にふさわしくないと結論付けるのが妥当だろう。

 司法省は米国人からの信頼を失っている。AP通信/NORCセンターが8月に実施した調査によると、米国の成人のうち、司法省の指導者たちに「大きな信頼感」を抱いているのはわずか17%であった。

 ガーランド氏は高尚な言葉で、自分は万人に公平な司法以外に何の関心もないと主張する。しかし米国人は、同氏がトランプ氏とバイデン氏に適用するダブルスタンダードに、低劣な行為を見いだしている。

2023年3月21日、ボストンにて、ChatGPTの出力画面が表示されたコンピュータ画面の前に置かれた携帯電話に、OpenAIのロゴが表示されている。(AP通信/マイケル・ドワイヤー撮影、資料写真)

米調査、国民の大半がAIを利用する一方で不信感も

(2026年08月20日)
2025年8月22日(金)、テキサス州オースティンの州議会議事堂で、トランスジェンダーのトイレ使用を禁止する法案に反対する抗議者たちが女性用トイレを占拠した。(AP通信/エリック・ゲイ撮影)

民主党、トランスジェンダー政策の復活へ新戦略

(2026年08月17日)
州選出の上院少数党院内総務チャック・シューマー議員(民主党)が、2026年7月21日火曜日、ワシントンD.C.の連邦議会議事堂で行われた定例政策昼食会後、記者団に語った。(AP通信/アリソン・ロバート撮影)

シューマー氏、上院多数派院内総務の奪還へ左派の取り込みが不可欠

(2026年08月13日)
引退したバスケットボール選手のロイス・ホワイト氏

元NBA選手がトランス公表 女子リーグ参戦か

(2026年08月12日)
2026年2月26日木曜日、ニューヨーク州チャパクアにて、有罪判決を受けた性犯罪者ジェフリー・エプスタインに関する議会調査の一環として米下院議員の前で証言した後、ヒラリー・クリントン元国務長官がチャパクア舞台芸術センターの外を歩いている。(AP通信/岩村由紀撮影)

ヒラリー氏、急進左派に主流派との和解呼び掛け

(2026年08月11日)
路上で携帯電話を手にしている若者のグループ。(写真提供:carballo、Shutterstock経由)

子供のオンライン安全法案が前進 IT大手に保護義務

(2026年08月09日)
教会と尖塔(AP通信)

「聖ゴーストライター」AI活用広がる教会 説教作成に利用も

(2026年08月04日)
2020年1月8日、サンフランシスコにあるジェームズ・R・ブラウニング連邦裁判所ビル(第9巡回区連邦控訴裁判所の庁舎)が写っている。(AP通信/ジェフ・チウ撮影)

性は2つだけはトランスジェンダーへの「敵意ある表現」 職員解雇を控訴裁が支持

(2026年08月03日)
2024年3月26日、ニューヨークで、歩行者がナスダックビルの前を通り過ぎる中、スクリーンにはトランプ・メディア&テクノロジー・グループの株価が表示されている。ソーシャルネットワーキングサイト「トゥルース・ソーシャル」を所有するトランプ・メディア&テクノロジー・グループは、5月3日金曜日、連邦規制当局から「大規模な詐欺」で告発された監査役のBF・ボーガーズ氏を解雇した。(AP通信/フランク・フランクリン2世撮影)

トランプ・メディア、大統領のSNS投稿閲覧に有料サービス 月額1600万円

(2026年08月02日)
暗い部屋のベッドでスマートフォンを使っている若い男性。ファイル写真提供:Gap_Abstracture(Shutterstock経由)

Z世代で「ベッドにこもる生活」拡大 専門家が孤独のリスク指摘

(2026年08月01日)
→その他のニュース