トランプ氏、資金調達でもリード 激しい2位争い-共和大統領選

(2023年10月18日)

2023年10月16日月曜日、アイオワ州アデルで行われたドナルド・トランプ前大統領の決起集会前に、選挙看板を立てるボランティア。(AP Photo/Charlie Neibergall)

By Seth McLaughlin – The Washington Times – Monday, October 16, 2023

 ドナルド・トランプ前大統領は、2024年共和党大統領予備選の世論調査で突出しているが、資金調達でも圧倒的な強さを見せている。

 各候補の選挙委員会が提出した最新の報告書によると、トランプ氏以外の共和党候補者が、資金調達で激しい2位争いを繰り広げる一方で、マイク・ペンス前副大統領らは一層厳しい戦いを強いられている。

 トランプ陣営は、7月から9月末までの3カ月間で2450万㌦を集めた。

 「トランプワールド」によると、政治活動委員会(PAC)「セーブ・アメリカ」への寄付を含めると、総額は4550万㌦に上る。

 セーブ・アメリカは10月、3800万㌦近い資金でスタートしていた。

 一方、バイデン大統領が資金調達を進めており、ロバート・ケネディ・ジュニア氏も健闘している。

 バイデン陣営は2500万㌦近くを集めた。

 陣営によると、民主党全国委員会(DNC)と三つの共同資金調達グループへの献金を合わせると、その総額は7100万㌦に上るという。

 最近、民主党を離脱し、無所属で出馬したケネディ氏は、870万㌦を調達、公式選挙口座には600万㌦以上あるという。

 共和党では、トランプ氏と互角に戦える候補者はいない。

 トランプ氏の公式選挙口座には、最も資金力のある対抗馬、フロリダ州のロン・デサンティス知事の3倍の資金がある。

 トランプ氏は法廷闘争という逆風にさらされているが、それら障害をものともしていないということだ。

 一方、デサンティス陣営は、同期間に1100万㌦以上を集め、ほぼ同額を支出した。

 デサンティス氏は1月15日のアイオワ州党員集会に賭けている。

 同氏は先月、1230万ドルを支出した。

 ニッキー・ヘイリー前国連大使(前サウスカロライナ州知事)はアイオワ州ではデサンティス氏に次ぐ3位だが、ニューハンプシャー州ではデサンティス氏を抜き、トランプ氏に次ぐ2位に浮上した。ヘイリー氏は、トランプ氏が参加しなかった最初の2回の討論会で弾みをつけ、選挙イベントの聴衆も増加した。

 ヘイリー氏は820万㌦を調達し、350万㌦の支出、1160万㌦が手元に残っている。

 億万長者の元バイオテクノロジー企業幹部ビベック・ラマスワミ氏は、6月から9月までに1200万㌦以上を支出した。740万㌦を調達し、銀行には400万㌦以上が残っている。

 サウスカロライナ州のティム・スコット上院議員も、調達した資金を上回る額を支出している。

 1200万㌦以上を使い、460万㌦以上を調達。陣営には1330万㌦の現金がある。

 これらの数字の一部にはごまかしもある。

 例えば、ノースダコタ州のダグ・バーガム知事は430万㌦を集めたが、これには同氏が陣営に貸した200万㌦が含まれている。

 一方、ペンス氏は支出額とほぼ同額の340万㌦を調達。銀行には110万㌦余りが残されている。

 クリス・クリスティー前ニュージャージー州知事の口座には390万㌦あり、過去3カ月で同額の資金を集めていた。

 実業家のペリー・ジョンソン氏は、ダークホースとしてほぼ自己資金で動いている。400万㌦を選挙運動に貸し、100万㌦以上が銀行に残っている。

 エイサ・ハチンソン前アーカンソー州知事の預金残高は32万5287㌦で、10万㌦強の無所属候補コーネル・ウェスト氏をわずかに上回っている。

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