テイラー・スウィフト頼み? 低迷のバイデン陣営

(2024年2月2日)

2024年1月28日日曜日、ボルチモアで行われたNFLフットボールAFCチャンピオンシップ、ボルチモア・レイブンズ対カンザスシティ・チーフスの試合後、手を振るテイラー・スウィフト。(AP Photo/Nick Wass)

By Susan Ferrechio – The Washington Times – Tuesday, January 30, 2024

 バイデン大統領の支持率は低迷し、対抗馬となりそうな共和党のドナルド・トランプ前大統領にリードを許している。

 バイデン陣営は、人気歌手テイラー・スウィフトさんに助けを求めている。

 2020年の選挙戦でのように、2024年大統領選でスウィフトさんに支持を表明してほしいと考えている。スウィフトさんが行っているエラス・ツアーは1回の公演で7万1000人ものファンを動員し、音楽ツアーとしては史上最高の興行収入を記録している。バイデン氏がツアーを訪問する可能性もあるという。

 この計画はバイデン陣営の側近が考えたとされ、陣営によると、共和党員の間に荒唐無稽な陰謀論と怒りを巻き起こしている。

 例えば、陰謀論者の中には、第58回スーパーボウルで八百長試合をさせ、スウィフトさんのボーイフレンドのトラビス・ケルスさんがタイトエンドを務めるカンザスシティ・チーフスが勝利を収めた後、スウィフトさんが支持を表明すると予測する者もいる。

 トランプ氏を支持し、共和党大統領候補に名乗りを上げていたビベク・ラマスワミ氏はXに「来月のスーパーボウルはどこが優勝するのだろう。この秋の選挙へ、あるカップルを意図的に演出し、前面に出して、大統領支持を表明させるのだろうか。荒唐無稽な憶測にすぎないが、今後8カ月、どのように推移するかを見てみよう」と投稿した。

 スウィフトさんは過去にトランプ氏に暴言を吐いており、ソーシャルメディアで「大統領在任中ずっと白人至上主義と人種差別の火をあおってきた」と非難したこともある。

 スウィフトさんは2024年の選挙戦で、親バイデン、反トランプの強力なメッセンジャーになるかもしれない。インスタグラムのフォロワー数は2億7900万人、Xのフォロワー数は9500万人だ。

 しかし、有名人の推薦が必ずしも大勝利につながるとは限らない。

 スウィフトさんは地元テネシー州の2018年中間選挙に参戦し、上院選で、共和党のマーシャ・ブラックバーン下院議員の対抗馬、フィル・ブレデセン元知事(民主)を支持した。インスタグラムにブラックバーン氏への反対意見を投稿し、親トランプで、保守派のブラックバーン氏への投票は「私を愕然とさせ、恐怖に陥れる」と主張した。

 18歳になった人々に有権者登録をするよう促し、登録方法についての情報を提供した。

 しかし、長年共和党が維持してきた上院の議席に民主党を返り咲かせることができるという希望は、すぐに消え去った。

 インスタグラムの投稿に220万件の「いいね」が付き、当初、若者の間で有権者登録が急増した。にもかかわらず、ブラックバーン氏は55%を獲得し、ブレデセン氏に11ポイント差をつけて勝利した。

 スウィフトさんは今、タイム誌のパーソン・オブ・ザ・イヤーに選ばれたばかりで、当時よりも人気があり、バイデン氏支持を表明すれば、接戦になりそうな大統領選の結果を左右する可能性はあると一部のアナリストはみている。

 世論調査員のロン・フォシュー氏は「彼女を有効的に使えれば、若者に有権者登録をさせられる。それができれば影響を与えることができる」と言う。

 昨年9月、スウィフトさんはインスタグラムで再び若者に有権者投票登録を呼びかけた。スウィフトさんの投稿に記載されていた超党派のウェブサイト「Vote.org」によると、その日の新規登録者数は3万5000人を超え、2020年以来1日で最多を記録したという。

 世論調査によれば、81歳の大統領に若い有権者は愛想を尽かしているが、スウィフトさんはこれらの若い有権者からのバイデン氏への支持を復活させる手助けになるかもしれない。

 昨年11月下旬に発表されたNBCニュースの世論調査では、18~34歳の有権者の間でバイデン氏はトランプ氏(77)を4ポイント引き離していた。12月下旬に発表されたニューヨーク/シエナ大学の世論調査では、30歳未満の有権者でトランプ氏がバイデン氏を6ポイント上回った。

 世論調査によれば、バイデン氏は2020年の選挙で18~29歳の有権者で25ポイント差をつけて勝利していたことから、バイデン氏への支持が大幅に低下していることが分かる。

 バイデン氏は若い有権者の支持を維持するのに苦労しており、その多くはテロ組織ハマスへのイスラエルの攻撃に対する米国の支援に反対している。

 他の若い有権者は、バイデン氏は学生ローンの返済免除や化石燃料の使用廃止など、若い世代にとっての最重要課題にもっと積極的に取り組むべきだと考えている。

 バイデン氏の世論調査の数字と支持率の低下は、エネルギー価格の高騰、インフレ、家賃や住宅費の高騰、20年以上で最高水準の住宅ローン金利も一因となっている。

 トランプ陣営のスポークスマン、ジェイソン・ミラー氏はワシントン・タイムズに、スウィフトさんが支持を表明しても、バイデン氏を弱体化させた問題のすべてが解消されるわけではないと語った。

 ミラー氏はスウィフトさんの数あるヒット曲の一つを引き合いに出して、「ジョー・バイデンはテイラー・スウィフトに救いを求めているかもしれないが、有権者はとどまるところを知らないインフレ率を見て、『We

Are Never Ever Getting Back Together(ずっと絶対によりを戻すことはない)』」と語った。

 トランプ陣営のために世論調査を行ったことのあるジム・マクラフリン氏は、有権者にとって有名人の支持よりもはるかに重要な問題がある、特に家計やお金に影響を与える問題だと述べた。

 「テイラー・スウィフトの推薦が重要だと考えるのは、国民への侮辱だ」

 バイデン陣営とスウィフトさんにバイデン氏支持の可能性についてコメントを求めたが、返答はなかった。

 バイデン氏がスウィフトさんのエラス・ツアーの公演に参加するつもりなら、海外に行くか、ツアーがマイアミ公演のために米国に戻る10月18日まで待たなければならない。

 スウィフトさんは、2024年のエラス・ツアーを2月7日の東京からスタートさせるが、11日にはラスベガスで開催されるスーパーボウルに出席する予定だと報じられている。フロント・オフィス・スポーツによると、スウィフトさんとケルスさんの関係は、チーフスとナショナル・フットボールリーグ(NFL)に3億3150万ドルの「ブランド価値」をもたらしたという。

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