米国の技術がロシアの戦争遂行能力を後押し

(2024年3月9日)

2017年9月19日火曜日、ロシア国防省公式ウェブサイトが提供したこの日付未定のファイル写真は、ロシアのサンクトペテルブルク近郊にあるルフスキー射撃場の訓練場で、軍事演習中に発射されたロシアのイスカンデルKミサイルを示している。(ロシア国防省報道部 via AP/File)

By Ryan Lovelace – The Washington Times – Friday, March 1, 2024

 米国の技術がロシアのウクライナ戦争を可能にしていると議員たちが主張する新たな証拠を、上院調査委員会が公表した。双方の戦闘員が繰り広げる血みどろの戦闘に、米国製のツールが使われている可能性が高まっている。

 この調査結果で、バイデン政権がロシアのプーチン政権に金融制裁など数百の制裁を科しているにもかかわらず、戦争が3年目に突入した今、米産業界がロシアのウクライナ侵攻に加担しているという不穏な構図が浮かび上がった。

 上院国土安全保障・政府問題委員会の調査官たちは、米国のメーカーが対ロシア制裁を順守しているかを精査している。民主党のリチャード・ブルメンソール上院議員(コネチカット州選出)は、先週の委員会公聴会で初期調査結果を公表した。

 ブルメンソール氏は「米国のメーカーは、拡大する巨大なロシアの戦争マシーンを助長、支援している」と主張し、「それらはミサイル、ドローン、軍需品など戦争の兵器に使われている。ロシアは米国の技術に依存している」と指摘した。

 同委員会で常設調査小委員会を率いるブルメンソール氏によると、米国の輸出管理体制は効果がないことが証明されており、より大規模で優れたロシアの軍隊を阻止しようとするウクライナ軍にとって致命的な結果をもたらしているという。

 同氏は今年初め、ウクライナ人を殺害するミサイルやハイテク製品に、米国製の半導体やチップ、その他のツール211点が見つかった証拠を記録したフォルダーをゼレンスキー大統領から受け取り、ウクライナから帰国した。

 ブルメンソール氏は公聴会でそのフォルダーを振りかざしながら、米テクノロジー企業トップ4のAMD、アナログ・デバイセズ、インテル、テキサス・インスツルメンツがその中の87点を製造したと指摘した。

 アナログ・デバイセズ、インテル、テキサス・インスツルメンツはワシントン・タイムズ紙に対し、2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻後、ロシアへの製品出荷を停止したと述べた。

 AMDはコメントの要請に応じなかった。

 上院の調査官らは、この4社からアルメニア、フィンランド、ジョージア、カザフスタン、トルコなど、規制を受けず、米国の技術をロシアに回す仲介役として機能している可能性がある国々への輸出が急増していることを確認した。

 「これら4社の大幅な増加のうち、カザフスタンへの輸出は2021年から22年にほぼ1000倍になった」と、委員会の調査官らは報告書で指摘。「同じ期間に、ジョージアへの輸出は34倍以上、アルメニアへの輸出は28倍以上、トルコへの輸出は2倍以上、フィンランドへの輸出は約1.5倍以上増えた」

 調査官らは、この予備データから、名前の挙がった企業のコンプライアンスや輸出管理プログラムについて疑念が生じたと述べた。テキサス・インスツルメンツはワシントン・タイムズ紙に、同社は上院の調査官に協力しており、自社製品の販売と出荷を注意深く監視する専門チームを備えていると語った。

 同社は声明で「ロシアの軍事装備品への当社チップの使用とロシアへの当社製品の不正転用に強く反対する」とした。

 アナログ・デバイセズ、通称ADIは、連邦調査官の取り組みを支持し、自社製品の不適切な転用に対して「適切な措置を講じる」ために複数の法執行機関と連携していると述べた。

2025年7月28日、中国・上海で開催された世界人工知能会議で展示されたファーウェイのAtlas 900 A3 SuperPoDの前を、来場者が通り過ぎる。(Chinatopix提供、AP通信経由)

中国、世界の通信インフラ支配を拡大 元米NSA長官が警告

(2026年10月11日)
2023年5月7日、台湾・台北の国立孫文記念館にある台北101ビル付近で、台湾の国旗がはためいている。(AP通信/Chiang Ying-ying撮影)

中国、台湾への「グレーゾーン」戦強化 通信網攻撃想定し米シンクタンクが机上演習

(2026年10月08日)
トランプ大統領(中央右)が中国の習近平国家主席と握手を交わす。メラニア・トランプ夫人(右)と彭麗媛夫人(左)が見守る中、2026年9月25日(金)、ワシントンD.C.の国立公文書館に到着した。(AP通信/ジュリア・デマリー・ニキンソン撮影)

米中会談、台湾を交渉材料と見るトランプ氏に専門家懸念 武器供与はG20後か

(2026年10月06日)
第65機械化旅団報道部が提供したこの写真には、2026年9月19日(土)、ウクライナのザポリージャ州で、ウクライナ兵がロシア軍陣地に向けてFPVドローンを発射する準備をしている様子が写っている。(アンドリー・アンドリエンコ/ウクライナ第65機械化旅団提供、AP通信経由)

ウクライナの教訓 兵器の調達・製造プロセス見直し迫られる米

(2026年10月05日)
中国の習近平国家主席とアメリカ合衆国のドナルド・トランプ大統領のイラスト(リナス・ガーシス/ワシントン・タイムズ)

トランプ・習会談、華やかな演出の裏に厳しい現実 米ハドソン研究所中国センター所長 マイルズ・ユー

(2026年10月03日)
2026年9月8日火曜日、ワシントンD.C.のペンタゴンを上空から撮影(AP通信/ジュリア・デマリー・ニキンソン撮影)

防衛技術ブームに陰り 企業統廃合が拡大か 中間選挙、資金調達がピーク

(2026年10月02日)
ドナルド・トランプ大統領(左)は、2025年8月25日、ワシントンD.C.のホワイトハウスに到着した韓国の李在明大統領を出迎えた。(AP通信/アレックス・ブランドン撮影、資料写真)

米シンクタンク、アジアでの同盟縮小を提唱 「中国に戦略的利益」と反論も

(2026年10月01日)
ドナルド・トランプ大統領、メラニア・トランプ夫人、中国の習近平国家主席夫妻、そして米国国立公文書館長のブラッドフォード・ウィルソン氏が、2026年9月25日(金)、ワシントンD.C.の国立公文書館で、憲法、権利章典、その他の文書を閲覧している。(AP通信/アレックス・ブランドン撮影)

トランプ氏、習氏と国立公文書館訪問 独立宣言・権利章典を視察

(2026年09月30日)
2014年8月14日に撮影されたこの写真には、ワシントン州ブレマートンのピュージェット・サウンド海軍造船所の埠頭に停泊する空母「USSレンジャー」が写っている。退役したこの空母は、木曜日にワシントン州ブレマートンからテキサス州ブラウンズビルのインターナショナル・シップブレイキング社まで曳航される予定だ。(AP通信写真/キトサップ・サン紙、ラリー・スティガール)

海軍原子力造船所の近代化に遅れ、かさむコスト-政府監査院報告

(2026年09月29日)
リトアニアのケストゥティス・ブドリス外相は、2026年9月8日火曜日、リトアニアの首都ビリニュスにある外務省で、オランダのトム・ベレンセン外相との会談後に行われた記者会見で発言した。(AP通信/ミンダウガス・クルビス撮影)

ロシアが欧州に「グレーゾーン」攻撃、強まるNATOの結束 リトアニア外相

(2026年09月27日)
→その他のニュース