共和党の上院トップ、過半数獲得が最優先

(2024年5月1日)

2024年4月23日(火)、ワシントンの国会議事堂で、ウクライナ、イスラエル、台湾への950億ドルの戦争支援を可決する方向で、ウクライナへの支援を称賛するミッチ・マコネル上院少数党院内総務(共和党)。(AP写真/J. Scott Applewhite)

By Mallory Wilson – The Washington Times – Sunday, April 28, 2024

 上院で少数派の共和党のミッチ・マコネル院内総務は、党が上院の主導権を取り戻すことに主眼を置いていると語った。

 マコネル氏は4月28日、CBSの「フェース・ザ・ネーション」で、「私がやりたいこと、集中していることは、大統領選ではなく、上院を取り戻すことだ。私は多数派の院内総務だったことも、少数派の院内総務だったこともある。多数派の方がいい」と述べた。

 マコネル氏は2月、昨年11月に院内総務を退くことを表明したが、「私にできる唯一最も重要なことは、大統領選挙がどうなろうと、私の後任を必ず多数派の院内総務にすることだ」と語った。

 バイデン政権の喫緊の課題への対応には「まったく満足していない」という。一方、共和党の大統領候補となることが確定しているドナルド・トランプ前大統領が、対外支援法を巡る共和党への非難をやめたことは素晴らしいことだと思っていると述べた。同法はマイク・ジョンソン下院議長が作成し、バイデン大統領が署名したばかりだ。

 「私は、誰が当選しても国防予算を増やし、長期戦に備えるよう訴える。中国、ロシア、イランとの戦いに備えなければならない。現政権の国防予算要求はインフレにさえ追いついていない」

 トランプ氏は再選された場合、ウクライナ支援を打ち切ると公言しているが、それをどう阻止するつもりかという質問に対し、マコネル氏は上院で共和党の過半数を獲得することに集中していると主張した。

 「私が目指しているのは、上院を変えることだ。多数派になることだ。大統領選でどちらが勝とうとも、国防費の重要性を訴える多数派を作り出すことだ」

 「大統領選の結果を左右することはできないが、上院で一定の影響力はある。誰が大統領になろうと、私が持つ影響力を使って、国防予算を増やし、目の前にある課題に備える。後ろ向きになることはない」

 その上で、共和党とそのリーダー候補に対する「防御壁」を持つこともいとわないことを示唆した。

 「これまでそのようにしてきた。この問題に関して上院の意見を変えることに取り組んできたし、この問題の重要性を理解してくれている議員は増えていると思っている」

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