戦没者墓石に国旗 アーリントン墓地で伝統の「フラッグイン」

(2024年5月28日)

2024年5月22日水曜日、アーリントン国立墓地の墓地に旗を立てる歩兵第3連隊(通称オールド・ガード)の隊員たち。(マイク・グレン/ワシントン・タイムズ紙)

By Mike Glenn – The Washington Times – Monday, May 27, 2024

 ブライアン・ジュンガ陸軍一等軍曹は22日の夜遅く、アーリントン国立墓地(バージニア州)にいた。

 迷いはなかった。23日の早朝、感動的なメモリアル・デー(戦没者追悼記念日)の伝統を守るためにここ戻ってきた。埋葬されている26万人以上の米軍兵士の墓に国旗を立てるためだ。

 「知り合いであろうとなかろうと、一緒に従軍していようといまいと、彼らは私の兄弟姉妹なのです。午前3時にここに来て、3時間しか眠れないとしても、私たちはこれをやります。それくらい意味があることですから」

 ジュンガ氏は第10山岳師団の一員として、アフガニスタンでの任務に就いた。遠い親戚がアーリントンに埋葬されているが、アフガンで共に従軍した兵士で、ここに眠っている者はいないという。ワシントン郊外の友人らから、知り合いの墓に国旗を立てるよう頼まれたと話した。

 ジュンガ氏はワシントン・タイムズ紙に「昨夜はここで旗を立てて回り、写真を撮って友人たちに送りました。僕にとっては、彼らの延長線上にいるような感じがするんです。本当に大切なことなんです」と語った。

 メモリアル・デーには、それぞれの墓地に小さな米国旗が、墓石からちょうどブーツ一つ分の距離に立てられる。旗を立てるのは「オールド・ガード」として知られる陸軍第3歩兵連隊の兵士1500人だ。

 連隊は、1948年に陸軍の公式式典部隊に指定され、それ以来、毎年メモリアル・デーの直前に「フラッグ・イン」として知られるこの伝統を守ってきた。

 23日朝、迷彩服に身を包んだ兵士たちは、まるで敵の陣地を攻撃する準備をする小隊のように、アーリントンのなだらかな丘を登っていった。しかし、リュックサックに入っているのは、弾薬ではなく米国旗だった。墓石の前で立ち止まり、コンバットブーツで距離を測り、旗を土に差し込んだ。

 その後、次の墓石から次の列へ、そして広大な墓地の次の区画へと移動した。

 クリストファー・アンダーソン二等軍曹も、その中の一人だった。2012年4月、第2歩兵師団の兵士としてアフガンに到着して4カ月後に、簡易爆弾(IED)が近くで爆発し、重傷を負った。アーリントンの墓石の間を歩き、戦死した兵士の名前を読むと、いつも心が痛むとアンダーソン氏は言う。

 「私は手足を犠牲にしましたが、彼らは究極の犠牲を払ったのです。ここに来ると学ぶことがたくさんあります」

 ジェームズ・フランシス・モリアーティ二等軍曹の墓は、アーリントン国立墓地のセクション60にあり、イラクとアフガンで戦死した多くの軍人が埋葬されている。墓石には、第5特殊部隊群の武器軍曹と記されている。グリーンベレーの隊員だったモリアーティ氏は2016年11月、ヨルダンでシリア人戦闘員の訓練中に死亡した。

 モリアーティ軍曹の妹レベッカ・モリアーティ・デービスさんは電話インタビューで、メモリアル・デーは家族にとってまったく新しい意味を持つようになったと語った。家族はテキサス出身だが、デービスさんは現在、墓地に近いアレクサンドリアに住んでおり、定期的に弟の墓を訪ねている。

 「今は本当に辛いですが、アーリントンは兄にとって本当に特別な場所だといつも思っています。兄は私がこの世で最も愛した人でした。兄が死んだとき、私の一部も一緒に死んだのです」

 デービスさんは、オールド・ガードの任務はメモリアル・デーに深い意味があることを示していると語った。

 「人々が『メモリアル・デーおめでとう』と言うとき、そしてメモリアル・デーのセールがあるとき、私はいつもイライラしていました。追悼の日と思いたかったからです」

 デービスさんは、兄なら、メモリアル・デーの週末に友人や家族が来たとき、暗い気持ちになってほしくないと思うはずだと語った。

 「兄なら、皆がバーベキューをすれば喜ぶはずです。ここに来てビールを飲んで皆と一緒にいたいと思うはずです」

 アリエル・ルボーラ二等軍曹は陸軍に入隊して10年になり、1月にオールド・ガードに加わった。フラッグ・インに参加するのは今回が初めてだった。

 「式典の様子はいつもテレビで見ていましたが、今、この場にいて、それを体験できるなんて、すごいことだ。墓石に旗を立てるたびに、私たちは彼らと直接つながりを持つことになります。私たちは彼らの歴史を体験することができるのです」

 陸軍はイラクとアフガンでの戦争に20年以上にわたって関与してきた。ジュンガ氏が入隊したのは、2001年9月11日の同時多発テロの直後だった。オールド・ガードの若い兵士の多くは、9.11テロのずっと後に入隊した。

 「私が陸軍にいた19年間、ずっと戦争中だった。若い兵士らはそれを経験していない。いつ電話が鳴って海外に行くかもしれないという気持ちがどういうものなのかは分かっていない。しかし、ずっと戦地にいた古株にとっては、これは別の意味を持つのです」

HBO Maxが公開したこの画像は、ドラマシリーズ「Heated Rivalry」の一場面で、ハドソン・ウィリアムズ(左)とコナー・ストーリが写っている。(サブリナ・ラントス/HBO Max提供、AP通信経由)

LGBTの映画出演が減少傾向 調査

(2026年07月17日)
2019年4月3日、ワシントンD.C.のナショナル・モールにあるスミソニアン国立アメリカ歴史博物館。(AP通信/パブロ・マルティネス・モンシバイス撮影)

ホワイトハウス、スミソニアン博物館が左派イデオロギーを推進していると批判

(2026年07月15日)
路上で携帯電話を手にしている若者のグループ。(写真提供:carballo、Shutterstock経由)

議会、子供保護へSNS規制推進 AI巡るジレンマが障害に

(2026年07月15日)
2026年5月14日木曜日、北京の人民大会堂で行われたドナルド・トランプ大統領と習近平中国国家主席のための晩餐会で、イーロン・マスク氏が携帯電話を使用している。(AP通信/マーク・シーフェルベイン撮影)

民主主義「機能していない」が過半数-調査

(2026年07月14日)
この1972年のファイル写真は、ロックンロールの王様、エルヴィス・プレスリーがパフォーマンスをしている様子を捉えたものです。(AP通信/ファイル写真)

冷蔵庫からロックンロールまで―米国、知られざる発明の250年

(2026年07月08日)
2021年9月21日、ニューヨークで開催された第76回国連総会の期間中、総会議場内から見た国連本部ビル。(エドゥアルド・ムニョス/AP通信提供)

中国「民族団結法」施行に抗議、チベット人が米で焼身自殺

(2026年07月07日)
ヴァンダービルト大学、テネシー州ナッシュビル - 2022年5月10日。写真提供:Fotoluminate LLC(Shutterstock経由)。

人文科学のリベラル偏向に警鐘 大学の報告書に教育界が反発

(2026年07月06日)
メラット・キロス氏は、2026年5月28日、デンバーのモントビュー長老派教会で開催された女性有権者連盟主催の第1選挙区候補者フォーラムに参加した。(RJ Sangosti/The Denver Post via AP)

民主党内で社会主義派に勢い コロラド州予備選でも勝利

(2026年07月05日)
2026年6月30日火曜日、ワシントンD.C.の連邦議会議事堂前で、トランスジェンダーの少女や女性が学校の運動部でプレーできるかどうかに関する最高裁の判決を前に、人々が祈りを捧げている。(AP通信/ホセ・ルイス・マガナ)

保守派「まだすべきこと多い」 トランスジェンダーの女子スポーツ参加禁止を最高裁が容認

(2026年07月04日)
フィッシャー上院議員、中国に対抗するため核戦力三本柱の見直しとゴールデンドーム建設を推進

「戦略環境の変化に備えよ」中国視野に核戦力増強を訴え 米上院議員

(2026年07月02日)
→その他のニュース