翻弄される女子スポーツ 高校陸上でトランス選手の優勝相次ぐ

(2024年6月18日)

“Just another day at the office,” says the BOY who bumped a teenage GIRL off the winner’s podium at the Washington state track championships.

@wiaa #TakeBackTitleIX

By Valerie Richardson – The Washington Times – Sunday, June 16, 2024

 トランスジェンダーの生徒が高校生のアスリートに占める割合はごくわずかかもしれないが、今年の陸上競技の女子州選手権では不釣り合いなほど大きな勝利を収めている。

 コネティカット州、ニューハンプシャー州、メーン州、オレゴン州、ワシントン州で開催された春の屋外大会では、女性を自認する生物学的男性5人が州の学校女子スポーツで勝利した。

 独立女子スポーツ評議会(ICONS)が調査したところ、コネティカット、ハワイ、ワシントン各州の女子陸上選手権には、優勝こそ逃したものの、少なくとも3人のトランス選手が出場していた。

 このトランスジェンダー選手らを擁護する人々は、ルールに従っていると主張する。つまり、全員、自己申告の性自認に基づいて女子スポーツに参加することを許可する各州のトランスジェンダー指針を順守している。

 しかし、オールアメリカン競泳選手のマーシ・スミスさんは、それが正しいとは言えないと主張する。

 ICONSの共同設立者のスミスさんはワシントン・タイムズに、「悲劇的だ。男子が女子の高校スポーツを支配する不条理を目の当たりにし、これらの州で女子を守るために立ち上がる指導者もいない」と語った。

 トランスジェンダーの陸上選手、アンドラヤ・イヤーウッドさんとテリー・ミラーさんがコネティカット州で女子競技を独占してから5年。民主党が支配し、「女子スポーツの公平性」に関する法律がない州では、10代のトランスジェンダー選手が高校陸上で女子と競い合っているという報告が急増している。

 24の州が、性自認に基づいて生物学的男性が女子の学校スポーツに出場することを禁止する措置を承認しており、1州が同様の措置を取る可能性がある。

 ニューハンプシャー州のクリス・スヌヌ知事のもとには、「女子スポーツの公平性」に関する下院法案1205号が届いている。成立すれば、出生時の性別に基づいて5年生から12年生までの男子は学校女子スポーツから締め出される。この法案は、共和党が支配する両院を通過したものの、民主党は賛成票を投じなかった。

 2005年の全米大学体育協会(NCAA)ディビジョンI女子競泳選手権の100ヤード背泳ぎで優勝したスミスさんは、「少女たちがこの国の半分で、不公平な土俵で競わなければならなくなっている現状に心が痛む。その努力と成果を守ろうとする政治家もいない」と語った。

 今年の屋外陸上競技シーズンに、女子選手を凌駕したトランスジェンダー選手は以下の通り。

 -コネティカット州コナード高校3年生のリジー・ビドウェルさんは、ニューブリテンで開催されたコネティカット州学校対抗陸上競技大会LL級女子選手権の三段跳びで36フィート8インチの記録で優勝、2位との差は約14インチだった。ビドウェルさんは走り幅跳びと走り高跳びでも準優勝し、5月29日の選手権大会でコナード高の2位入賞に貢献した。

 -ニューハンプシャー州ケアサージ・リージョナル高校2年生のマエル・ジャックスさんは5月18日、ウィルダネス陸上選手権の女子走り高跳びで優勝し、1600メートルでも2位に入った。

 -メーン・コースト・ウォルドーフ・スクールの2年生で、ノース・ヤーマス・アカデミーに所属するソレン・スタークチェサさんは、6月1日にスタンディッシュで開催されたメーン州Cクラス選手権大会の800メートルで、2分19秒72のタイムで優勝した。この記録は、2位のナタリー・ジョンソンさんの2分29秒84を10秒も上回るものだった。

 -オレゴン州マクダニエル高校2年生のエイデン・ギャラガーさんは5月18日、ユージーンで開催されたオレゴン州学校活動協会(OSAA)6A陸上競技選手権の女子200メートルで優勝した。400メートルでも2位に入った。

 -ベロニカ・ガルシアさん(ワシントン州イースト・バレー高校3年)は、5月25日にタコマで開催されたワシントン州学校対抗体育協会(WIAA)2A、3A、4A選手権の女子2A400メートルで優勝した。ガルシアさんはこの選手権の前に開催された七つの大会すべてで400メートルを制しており、Athletic.netに掲載されているように、1600メートル、3200メートル、300メートルハードル、4X400メートルリレーでも今年のトップ選手だった。州選手権での勝利について尋ねられたガルシアさんは、地元記者にこう答えた。「たぶん、いつもと変わらない1日。私にとって特別なことは何もない。ただ走るだけ」

 トランスジェンダーの選手が女子競技で勝利する事例が増加するにつれて、ワシントン州のような民主党が強い州でも反発の兆しがでている。

 WIAA選手権の表彰式で、観客は2位のローレン・マシューさんに大きな声援を送った。他の選手も拍手を送り、ハイタッチをしているのが動画から分かる。

 だが、ガルシアさんの名前がアナウンスされたときの拍手はずっと小さく、ブーイングも聞こえた。表彰台上の他の選手は後ろに手を組んだままだった。

 性自認に基づいて出場する学校代表選手を選出することを認めるルールは、意外なところから批判を浴びた。LGBTQアスリートを支援するニュース&オピニオン誌「アウトスポーツ」の共同設立者、シド・ザイグラー氏だ。

 ザイグラー氏は、オレゴン州のギャラガーさんがルールに則っていることを指摘、ソーシャルメディア上で「詐欺師」と批判されていることについてはギャラガーさんを擁護し、トランスジェンダーの選手はルールを守っていると指摘する一方で、「ルールに疑問を投げかけ、ルール作成者に責任を問うのはまったく公正なことだ」とも述べている。

 同氏は5月20日の論説で「トランスジェンダーの選手に関してOSAAが提唱しているような宣言だけで出場資格が得られるルールには同意できない。高校生の学校代表選手が、性別を申告するだけでそのカテゴリーで競技できるようにすべきではないと思う」と主張している。

 ザイグラー氏は、高校、大学、プロスポーツの代表を含む上位の選手については、「トランスジェンダーの女子が女子スポーツに参加する際には、相応の期間のホルモン投与など、医学的な性別適合措置を含むべきだ」と述べている。

 男性から女性へのトランスジェンダー選手が州レベルの女子競技で勝利する事例が増える一方でバイデン政権は、教育での性差別を禁止する画期的な公民権法、教育改正法第9編(タイトル9)に「性自認」を加えることを推進している。

 「ここ数週間、女子スポーツに参加し勝利する男子選手が急増した。これは、タイトル9が骨抜きにされていることを浮き彫りにしている。バイデン政権はこの傾向を容認するどころか、祝福し、若い女子の精神的健康と幸福を害している。女子選手の機会がますます失われていることは不公正であり、終わらせなければならない」

 屋外陸上競技に参加する高校生は、他のどのスポーツよりも多い。全米州高等学校協会連盟のデータをレンディングツリー社が分析したところ、2022-23年度には109万1338人の生徒が屋外陸上競技に参加し、そのうち48万6355人が女子生徒だった。

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