シークレットサービスとFBIによるトランプ氏暗殺未遂事件の調査妨害

(2024年8月5日)

シークレットサービスの捜査官によるスキャンダル 予防テスト イラスト:Greg Groesch/The Washington Times

By Editorial Board – The Washington Times – Wednesday, July 31, 2024

 バイデン政権幹部はドナルド・トランプ前大統領暗殺未遂事件に関する左翼陰謀論に便乗しようとしたが、またしても見事に失敗した。連邦捜査局(FBI)のポール・アベイト副長官とシークレットサービスの長官代理に最近就任したロナルド・ロウ氏は、上院の国土安全保障委員会と司法委員会で悪い印象を残した。

 アベイト氏は、トーマス・マシュー・クルックス容疑者を右翼過激派と決め付けようとした。

 「つい最近発覚した、犯人と関連があると思われるソーシャルメディアのアカウントについて報告したい。これらのコメントの中には、反ユダヤ主義的、反移民的なテーマを反映し、政治的暴力を信奉し、極端な性質を持っていると思われるものがある」と同FBI副長官は証言した。

 犯人がソーシャルメディア・プラットフォーム「ギャブ」で行ったとFBIが考える、よりずっと最近のメッセージではなく、なぜ14歳のクルックス容疑者の投稿を取り上げることにしたのかは興味深い。ギャブのアンドリュー・トルバ最高経営責任者(CEO)は、「(メッセージの)大半はバイデン大統領を支持するものだった。特にバイデン大統領の新型コロナウイルスによるロックダウン、国境政策、大統領令への支持を表明する投稿が多かった」と述べた。

 こうした感情は、クルックス容疑者がすべての政治家、とりわけトランプ氏を嫌っていたと語る元同級生の観察と一致している。クルックス容疑者は無職にもかかわらず、資金調達サイト「アクトブルー」を通じて民主党に献金し、新型コロナの脅威が収まった後もずっとマスクを着けていた。FBIが政治的見解を説明する際にこのような情報を省くのは不誠実だ。

 少なくともアベイト氏は、彼の上司であるFBI長官クリストファー・レイ氏が先週持ち出した、トランプ氏が銃弾以外のものに撃たれた可能性があるという突飛な陰謀説を一蹴した。

 「トランプ前大統領が銃弾に撃たれて耳を負傷したかどうか、FBIの心にまったく疑いはない」とアベイト氏は証言した。「一度も疑ったことはない。…100%銃弾だった」

 テッド・クルーズ上院議員は、例を挙げて問題を指摘した。シークレットサービスのアンソニー・グリエルミ広報部長は、トランプ氏の警備強化の要求は拒否されていないと主張していた。テキサス州選出のクルーズ氏は、「あなたの報道官は、虚偽と思われる発表を行った。ところで、この声明が発表された時、あなたは承認したのか?」。

 ロウ氏は、自分、もしくは他の誰かが、その間違った説明を承認したかどうかは分からない、と答えた。キンバリー・チートル前長官を除けば、グリエルミ氏らシークレットサービスのうち誰一人として、不手際や虚偽説明の責任を問われたことはない。

 シークレットサービスの20年のベテラン狙撃手が送った痛烈な内部メールによると、これには変化が必要だ。「われわれは失敗した」とその隊員は言う。

 「それは、熱意や献身的な精神の欠如によるものではない。それは、われわれの上司(つまり指導部)が自らの知識を過信し、われわれの懸念は重要でないと考えていたからだ」。このメールは政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によって入手され、公聴会で引用された。

 上院国土安全保障委員会のゲーリー・ピーターズ委員長(ミシガン州選出、民主党)は、7月13日のトランプ氏暗殺未遂事件に関与したシークレットサービスの隊員たちに、「数日以内に」議会の調査に応じるよう要求した。両党とも我慢の限界だ。シークレットサービスとFBIの指導者たちは、妨害をやめるか、新たに職を探す必要がある。

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