「息子・娘」ではなく「子供」と呼ぼう 州保健省の呼び掛けに強い反発
By Valerie Richardson – The Washington Times – Wednesday, August 28, 2024
バーモント州では、子供を「息子」や「娘」と呼ぶのをやめ、性を区別しない言葉を使うことにするようだ。
バーモント州保健省は28日、SNSに指針「家族のための包括的用語」を投稿、娘や息子ではなく「子供」という言葉を使うことを推奨した。これに対して、非難の声が上がった。
保健省はフェイスブックに「これは性別に関係なく使用でき、法律上、息子や娘でないかもしれない子供も表現することができます」と投稿した。
投稿ではさらに、「世帯の一員」ではなく「家族の一員」と呼ぶことを推奨、「すべての家族が同じ家に住んでいるわけではありません。親が離婚したり、投獄されたりしている場合もあれば、実の兄弟ではない場合もあることを考えてみてください」と主張している。
ハッシュタグ#HealthEquityTipが付けられたこの投稿はまた、近親者が同居する「拡大家族」の代わりに「家族」を使うことも勧めている。「祖父母、叔父、叔母、いとこが、中核的な家族単位の重要な部分であることもある」からだ。だが、最も驚くのは性別にとらわれないことを勧めるアドバイスだった。
ラリー・ゴークン氏はフェイスブックに、「皆が好きなように呼べばいい。ウォーク警察(社会的正義や平等の押し付け)はやめよう」と投稿した。
「これは平等ではなく共産主義だ」という反応もあった。
1970年代のバンド、ランナウェイズのリードボーカル、シェリー・カーリーさんはX(旧ツイッター)で「私たちの生活から出ていけ」と訴えた。
この勧告は、「Libs of TikTok」がXに投稿したことから拡散し、8時間足らずでフェイスブック上で700以上のリプライがあり、保健省は対応を迫られた。
保健省は「この投稿は、どのような家庭環境かが分からないときに、包括的な言葉を使うことを奨励するためのものです。これは、教室や放課後の活動、スポーツチームのような場では特に重要です。すべての人を包含する言葉を使うことで、子供たちは、家族がどのような構成であっても、自分のことを見てくれ、尊重され、大切にされていると感じることができるのです」と応じた。
ほとんどの反応は批判的か、嘲笑的で、「笑う顔」の絵文字が多く使われた。
ステファニー・セグレット氏は、「『ケアテイカー(保護者)』の使用も検討してください。里親のもとにいる子供や、家族と一緒にいない子供もいます」と述べた。
保健省は、「健康の公平性(Health
Equity)」のウェブサイトへのリンクが張ってある。このサイトの用語集には、「制度的差別」「マイクロアグレッション(自覚のない差別)」「抑圧」「望ましい性別代名詞」「白人」「白人の特権」などが記載されている。