女子スポーツへのトランス選手参加、大統領選の争点に
By Susan Ferrechio – The Washington Times – Tuesday, October 15, 2024
女子スポーツへのトランスジェンダー選手の参加が、郊外に住む女性有権者の無党派層をドナルド・トランプ前大統領や他の共和党候補者に引き付ける争点の一つてして浮上してきそうだ。
この問題を例外とみる向きもあるが、生物学的に男性でありながら女性を自認する人が女子チームの選手名簿に加わり、中学校、高校、大学レベルで女子や女性と競い、勝利するケースが増えるにつれて、少しずつ有権者の注目が集まっている。
「私はまさにその典型だ」と語ったのは、女性スポーツ独立評議会の共同創設者であるキム・ジョーンズ氏だ。
ジョーンズ氏は2020年の大統領選を含め、ずっと民主党に投票してきた。そんな折、エール大学の学生だった娘が、トップクラスの大学水泳大会で身長6フィート4インチ(約193センチ)の生物学的には男性だが女性であると自認し、ペンシルベニア大学女子水泳チームへの参加を許可されていたリア・トーマス選手に敗れた。
元全米大学アスリートでもあるジョーンズ氏は、「女性とは何かを知らない人には、もう絶対に投票しない」と憤り、「毎日のように私のような女性から話を聞くし、それどころか、男性から同じような話を聞くこともある。この問題は人々が認識しているよりもずっと大きく、広く蔓延している」
トランプ氏は、「タイトル9」と呼ばれる連邦政府の資金援助を受ける学校での女子および女性の教育を保護する法律で、生物学的に男性である者が女子および女性のスポーツに参加することを認めないことを保証すると公言した。このトランプ氏の立場を、ジョーンズ氏は支持している。
トランプ氏は今週、生物学的な男性と女性との競争や対戦を認めること広く支持している民主党員らを「ばかげている」とし、主流から「かけ離れている」と批判した。
選挙集会でトランプ氏は、聴衆に対し「女子スポーツから男性を排除する」と約束した。
トランプ氏の見解は、ほとんどの有権者が生物学的な男性のトランスジェンダーが女性として競技に参加することに反対していると一貫して示した世論調査と一致している。昨年発表されたギャラップ世論調査では、トランスジェンダーのアスリートは生物学的性別に一致するチームでのみ競技できるべきだと答えた人が約70%に上った。1月に実施されたロサンゼルス・タイムズ/NORC世論調査では成人の66%が、生物学的に男子であるトランスジェンダーの女子が女子スポーツで競技することを認めるべきではない、または稀なケースのみにすべきだと答えた。
共和党は、ハリス氏や他の民主党候補が優勢を占める中絶の権利問題で民主党に敗北を喫するのを食い止めようと戦う中で、この問題が女性有権者の支持獲得に役立つと期待している。
今月発表されたニューヨーク・タイムズ紙とシエナ大学の世論調査によると、女性有権者の間ではハリス氏がトランプ氏を16ポイントリードしている。他の世論調査では、ハリス氏が女性の間でさらに大きなリードを示している。
トランプ氏の世論調査を担当するジム・マクローリン氏は、女子スポーツ界での生物学的男性の参加の増加は、特に重要な投票層である郊外の女性にとって重要性が増していると述べた。
トランプ氏は女性スポーツについて明確に言及した広告を放送していないが、同氏の陣営は激戦州でのNFL試合中に広告を流し、ハリス氏が過去に囚人や不法移民に対する納税者資金による性転換手術に支持を表明していたことなど、トランスジェンダーの人々を支援する政策へのハリス氏の支持を強調している。