グラム議員、議会襲撃恩赦は「誤ったシグナル」

2025年1月22日(水)、ワシントンのキャピトル・ヒルにて、ドナルド・トランプ大統領が経営予算局長官に指名したラッセル・ヴォート氏の指名に関する公聴会に出席する上院予算委員会委員長のリンゼー・グラハム上院議員(サウスカロライナ州選出)。(AP Photo/Jacquelyn Martin)
By Mallory Wilson – The Washington Times – Sunday, January 26, 2025
リンゼー・グラム上院議員(共和党、サウスカロライナ州)は、2021年1月6日の議会議事堂襲撃事件に加わり、暴力行為を行った受刑者らを赦免したのは「間違い」だと述べた。
グラム氏は26日、NBCの「ミート・ザ・プレス」に出演し「彼にそれを行う法的権限があるのは確かだ。だが、私は暴力が増えるのではないかと恐れている」と述べた。
「議会議事堂に入って警官を激しく殴った人たちへの恩赦は間違いだと思う。それをしてもいいということを示唆することになるからだ」
グラム氏は、1月6日のデモ参加者の一斉恩赦は、選挙運動中にトランプ氏が実行すると言っていたことなので、驚きではないと述べた。
「バイデン(前大統領)は家族を赦免しないと約束した。トランプは『この人たちを恩赦する』と言った。だから、それは驚きではない。「しかし、私の考えは変わらない。共和党員であろうと民主党員であろうと、街を焼き払ったり警官を殴ったりした人間を刑務所から保釈したり恩赦したりする考えは好きではない」
グラム氏はまた、法執行機関はトランプ氏の決定を「歓迎していない」とも述べた。
26日に放送されたCNNの「ステート・オブ・ザ・ユニオン」でグラム氏は、トランプ氏が警察官を襲撃した者に恩赦を与えることは、「一般大衆に間違ったシグナルを送ることになる」と述べた。
「そして、それは警官を守るためにすべきことではない」
グラム氏は26日の両番組に出演した際、バイデン氏が家族を含む多数の人々を恩赦し、連邦捜査局(FBI)捜査官2人を殺害した男の刑を減刑したことに言及した。
また、警察官を襲撃した人物に対する大量の恩赦や減刑が続くようであれば、大統領の恩赦権について何か手を打たなければならないかもしれないと述べた。
「これは気に入らない。どちらの立場であれ、気に入らない。国民もそうだと思う。もしこのようなことが続くなら、これが常態化するなら、制度としての大統領の恩赦権を抑制しようとする動きが出てくるかもしれない」
グラム氏は、トランプ氏とこの件について話し合ったことがあるかと尋ねられると、「ない」と答えたが、以前、警官を襲撃した者たちの恩赦を支持しないことをトランプ氏に表明したことがあると答えた。
トランプ氏は就任初日に、1月6日のテロに参加した者たちに対しておよそ1500件の恩赦を与えた。