左派勢力に汚染されるAI版の真実

(2025年11月1日)

人工知能(AI)が社会を支配するイラストレーションリナス・ガルシス / ワシントン・タイムズ

By Editorial Board – The Washington Times – Tuesday, October 28, 2025

 音楽ビデオのプロデューサーからポッドキャスターに転身したロビー・スターバック氏は先週、グーグルが人工知能(AI)を通じて自分を中傷したとして訴えを起こした。訴訟の内容は前例のないものだが、シリコンバレーの大手企業が不完全なAI機能を次々と導入し続ける限り、今後この手の苦情は増えていくだろう。

 ハイテク業界の巨頭たちはAIに夢中だが、その技術は主張の根拠や出典を覆い隠してしまう性質を持つ。そのため、意図的であれ偶然であれ、巧みな操作が容易なのだ。今回のケースでは、ハリウッドのリベラル派が、スターバック氏が共和党支持を公言したことに恨みを抱いていたという。

 訴状によると、グーグルのチャットボットはスターバック氏を「児童強姦犯、連続性的虐待者、暴行の有罪者、経済的搾取を行う者、違法な選挙資金活動といった『秘密工作』戦術を用いる者、さらには銃撃者ー要するに怪物」と描写したという。

 この件について問われた際、グーグルのAI「ジェミニ」は「いいえ、ロビー・スターバック氏は児童強姦で有罪になったことはなく、犯罪歴もありません。虚偽の告発は、メタおよびグーグルが所有する人工知能システムによって生成された中傷的な発言から生じたものです。AIシステムが『幻覚』を起こし、数々の中傷的な発言をでっち上げたことで、スターバック氏とその家族に深刻な影響が及びました」と機械的に過ちを認めた。

 そのうえでグーグルの検索エンジンは訴訟を念頭に、「AIの回答には誤りが含まれる場合があります。法的助言が必要な場合は専門家にご相談ください」と都合のよい免責文を付け加えた。

 AIがこのようにひどい誤りを犯すのは、モデルの学習元が左派的な情報に汚染されているためだ。AIが「真実」を要約する際に主な情報源として用いるのは、オンライン掲示板のレディットと電子百科事典のウィキペディアである。

 レディットは、都合の悪い意見を封じ込める左派モデレーターを配置していることで悪名高い。たとえば最近、30万人が参加する航空フォーラムを共同運営していたユナイテッド航空のパイロットが、チャーリー・カーク氏の暗殺を祝う投稿をしていたことが発覚した。

 こうした悪意に満ちた書き込みが、AIによるスターバック氏の描写を歪めた可能性が高い。ウィキペディアも同様に問題を抱えており、「スーパーユーザー」と呼ばれる少数の編集者が記事にリベラル色の強い主張を注入している。共同創設者のラリー・サンガー氏は、サイトが創設時の「中立性の原則」を放棄したとして、現経営陣を非難している。

 サンガー氏は、公平性とバランスを取り戻すための「九つの提言」を提示し、掲載内容を「合意」に基づいて決める現行の仕組みを見直すべきだと主張している。保守系メディアを自動的に排除している限り、本当の合意など成立しようがない、というのだ。

 ウィキペディアの論争案件については、匿名の管理者グループが最終判断を下す。彼らの身元が秘匿されているため、不正に対する説明責任は存在せず、特定の利益団体が裏金で影響力を行使している可能性すら否定できない。

 それにもかかわらず、グーグルはウィキペディアを検索結果の最上位に表示する「信頼できる情報源」として扱い、その政治的偏りをさらに拡大している。民主党大統領候補への露骨な支持を考えれば、グーグルがそれを問題視しないのも当然だろう。

 サンガー氏の異議に触発され、イーロン・マスク氏は偏りのない「真実追求」を掲げる代替サイト「グロキペディア」を27日に立ち上げた。公平性を保てるなら人気を集める可能性もある。

 人々は左派による終わりなき「物語操作」にうんざりしている。スターバック氏も同様で、グーグルによる名誉毀損に対して1500万ドル(約23億円)の損害賠償を求めている。

 訴訟と競争が、テック企業によりましな行動を促すことを願いたい。

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