トランプ氏、軍事拠点ディエゴガルシア島の移譲巡り英を非難

米海軍が公開したこの画像は、ディエゴ・ガルシア島の航空写真である。(米海軍提供/AP通信、ファイル写真)
By Jeff Mordock – The Washington Times – Tuesday, January 20, 2026
トランプ大統領は20日、米軍基地が置かれているインド洋のチャゴス諸島の統治権を英国がモーリシャスに移譲する計画について、「極めて愚かな行為」だと強く非難した。
マルコ・ルビオ米国務長官は数カ月前、チャゴス諸島のディエゴガルシア島にある大規模軍事基地の「長期的で安定的、かつ効果的な運用を可能にする」として、この計画に支持を表明していた。
米国と英国はディエゴガルシア島で海軍基地と爆撃機の基地を共同で運用しており、ルビオ氏は、この計画が「地域および世界の安全保障にとって極めて重要な資産」を守るものだと述べていた。
だがトランプ氏の見方は全く異なる。英国がディエゴガルシア島の主権を手放す「理由は全くない」と主張、「極めて愚かな行為」だと断じた。
トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「これは弱さを見せることであり、中国とロシアはそれに気付いているはずだ。中露は力しか認めない大国だ。だからこそ、米国は私の下で、わずか1年で、かつてないほど尊敬されるようになった」と投稿した。
トランプ氏はまた、ディエゴガルシア島の移譲によって、米国がグリーンランドを掌握する必要性が一層強まると強調した。トランプ氏のグリーンランド併合案に欧州の指導者らは強く反発している。
昨年5月の合意に基づいて、チャゴス諸島の統治権はモーリシャスに移される。その一方、英国はディエゴガルシア島を99年にわたり租借し、軍事基地を維持するため、年間平均1億3600万ドルを支払う。
キア・スターマー首相ら英国の指導者は、この措置は難しい法廷闘争を避けるために必要だと主張してきた。チャゴス諸島の2000人もの住民が、米軍基地建設のために1960年代から1970年代にかけて立ち退きを強いられた。住民らは長年にわたり英国を相手取って訴訟を起こし、いずれも敗訴している。
国連と国際司法裁判所(ICJ)は、チャゴス諸島の統治権をモーリシャスに移譲するよう英国に圧力をかけてきた。
スターマー氏は昨年5月、この合意はディエゴガルシア基地を維持するために不可欠であり、英米両国の対テロ活動、情報活動にとって重要だと主張した。
スターマー氏は当時、記者団に「今この合意を、われわれが提示した条件で結ぶことで、防衛を強固なものにし、悪意ある影響を排除できるようになる。これにより、この基地は次の世紀に入っても円滑に運用され、何世代にもわたってわれわれの安全を守ることが可能になる」と語っていた。
