カーク氏暗殺、暴力あおる左翼集団解体を

(2025年9月20日)

過激な暴力への対処に関するイラスト:Linas Garsys/The Washington Times

By Editorial Board – The Washington Times – Monday, September 15, 2025

 極左集団アンティファに触発された殺人者が、ライフル弾によってかけがえのない才能を奪ったのは水曜日のことだった。チャーリー・カーク氏暗殺を、ペンシルベニア州バトラーでのトランプ大統領暗殺未遂と同じように、うやむやにすることは許されない。

 警察は、犯行に及んだのは22歳の大学中退者タイラー・ロビンソン容疑者と発表。ユタ州で表向きは保守的な家庭に育ちながらも、見知らぬ人物の命を奪うほどに過激化していたという。

 大量銃撃事件でよく見られるように、今回も「トランスジェンダー思想」が登場した。捜査当局によれば、容疑者は男性のルームメイトと恋愛関係にあり、その男性は女性の外見を得るために美容整形を受けていた。殺害に用いられた銃弾の一つには、その関係を示すような文言が刻まれていた。また他の弾丸にはアンティファのキャッチフレーズが刻印されていた。

 この容疑者は、SNS「レディット」のネット荒らしやディスコードゲーム仲間、マルクス主義の教授や大企業系メディアの言葉を信じ込んでいたようだ。彼らは口々に、カーク氏を「ナチス」であり、トランスジェンダー排除を唱える人物だと宣伝していた。

 狂信者の歪んだ論理によれば、カーク氏は報いを受けるべきだったという。しかし、「ターンニング・ポイントUSA」創設者が差別的とされる発言は、文脈を切り取られたものばかりだった。そんなことは、150ヤード(約137メートル)先から致命弾を撃ち込んだ臆病者にはどうでもいいことだった。

 この狂気を止める唯一の方法は、司法省が米国の若者を過激化させている巨大な左翼組織に立ち向かうことだ。納税者の金とリベラル系大富豪の寄付が憎悪文化をあおっている。スティーブン・ミラー大統領首席補佐官代理は、正義を実現すると誓った。

 ミラー氏はFOXニュースに「どういう手段でも構わない。組織犯罪対策法(RICO)違反でも、共謀罪でも、国家に対する陰謀でも、反乱罪でもいい。暴動を扇動し、個人情報をさらし、テロをあおり、無差別暴力を繰り返す組織と団体を解体する。絶対に止めねばならない」と語った。

 一部の意気地のない共和党議員でさえ、リベラル的無政府主義の危険な行き着く先を悟り、行動を共にし始めている。左派が反省を示さず、むしろ暗殺を祝う姿勢が広がっていることで、中道派は覚悟を固めている。次に狙われるのは自分たちかもしれないのだ。

 大統領警護隊(シークレットサービス)の職員を含め政府職員の中には、殺害を祝う者まで出ている。これは深刻だ。トランプ大統領の警護失敗が続くシークレットサービスは、責任を取るべきである。先週はワシントンの中心部のレストランで、反戦団体コード・ピンクが大統領に奇襲を仕掛ける失態まで起きた。

 実害のない騒動にすぎなかったが、この団体は民主党政権下では姿を消すという不可解な習性を持つ。意図的か否かにかかわらず、今回の成功は、民主党幹部が「民主主義への脅威」と烙印を押す政治的敵対者を封じ込めたいという願望を実行に移そうとする、より悪質な集団の「予行演習」とみていいだろう。

 ランディ・ファイン下院議員(共和党、フロリダ州)は、SNSで広がる最悪の思想の資金源を明らかにするための法案を提案している。彼は先週X(旧ツイッター)に、「私は、抗議者や『インフルエンサー』に、誰からいくら支払われているのかを開示させる法案を提出する。これは候補者と同じ政治活動家であり、支援源を開示しなければならない」と投稿した。

 共和党にとって、左翼の暴力推進の企てを解体することは、自己防衛にほかならない。

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