バイデン氏、予算案に移民への滞在資格付与を盛り込むことを支持
(2021年8月10日)
Biden backs adding amnesty into Democrats’ budget bill
バイデン大統領は29日、民主党の予算案に、大量の不法移民に滞在資格を付与することを盛り込む案に支持を表明した。
バイデン氏は、民主党上院議員らと移民問題について話し合った後、記者団に「財政調整措置を適用し、移民問題を盛り込むべきだと思う」と述べた。
財政調整措置とは、予算関連のプログラムをフィリバスター(議事妨害)を経ずに成立させるためのプロセスだが、それには、制約もある。
方法はいくつかあるが、バイデン氏はその内容について言及していない。バイデン氏は、国内にいる推定1100万人の不法移民全員に滞在資格を付与することを求めているが、400万人の農場労働者や「ドリーマー」など、一時的な保護下で滞在している人々を受け入れるという小規模の方法もありうる。
不法移民の子供や家族、単身の移民がかつてないほど急増し、南部国境が混沌としている今、どちらの案も大変な困難を伴う。
共和党が財政調整措置に反対することは確実であり、上院を通過させるために民主党は、自党の上院議員50人全員の賛成を得た上で、カマラ・ハリス副大統領の一票を得なければならない。
民主党は、気候変動対策から子育て支援まで、3兆5000億㌦規模の支出を計画しているが、これに移民問題を加えることは、この計画にとって大きな負担となる。