コロナ封鎖緩和後も無力感-精神科医ら警告

(2023年4月25日)

2020年4月30日撮影、ニューヨークのハドソンリバーパークのピア45を歩くフェイスマスクをつけた男性。新しい世論調査によると、コロナウイルスの大流行は、アメリカの若者の精神衛生に厳しい打撃を与えている。35歳以下の成人は特に、ネガティブな感情を訴えたり、ストレスや不安に関連する身体的・感情的な症状を経験する傾向がある。(AP Photo/Mark Lennihan)

By Sean Salai – The Washington Times – Thursday, April 20, 2023

 精神衛生の専門家らは、新型コロナウイルス感染拡大に伴う封鎖措置にさらされた国民に薬物・アルコール中毒患者によく使われる治療を施すことを呼びかけている。1960年代に「学習性無力感」と名付けられた、急激な変化に対応できなくなる症状への治療法だ。

 米心理学学会の精神科医トマス・プランテ氏は、「学習性無力感になると、有効である可能性のある対処法をあきらめ、放棄し、支援や安心感を他者に求めるなくなる」と指摘、「孤独、うつによって、薬物中毒のような逃避行動が増え、不安やうつのような症状が増える。死んだほうがいいと感じるようになることもある」と警告している。

 精神衛生の専門家らは、一部の人々が無力感を抱え、自宅から外に出たり、人に会ったり、仕事を再開したりできなくなっていると指摘する。自殺ホットラインへの電話も急増し、予想外の問題へ発生に懸念が高まっている。

 セラピストも、コロナ禍以前の生活に戻ることを恐れる患者が、酒、薬物、SNS、ビデオゲームに浸り、人に直接会わなくなっていると指摘している。

 ニューヨークのセラピスト、ジョンネイスカ・ウィリアムズ氏は「パンデミック中に家から出ず、悪いことばかりが起きると考えるようになる。人とつながることは人にとって大変大切であり、そのほとんどは、人との接触を通じてなされている。自宅で一人で仕事をしていてはそれは得られない」と警告する。

 中毒治療施設「アーク・ビヘイビヨラル・ヘルス」のレベッカ・フィッシャー氏は、これらの症状について、「小象をつなぐように緩くつながれた大人の像が、すぐに自由になれるにもかかわらず、動こうとしないのと似ている。何度も試み、失敗し、状況が変わったにもかかわらず、動こうとしなくなる」と説明した。

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