コメンタリー


民主党がオンライン党大会を検討

(2024年5月18日)
 民主党は分裂した支持基盤におびえ、8月に開催される民主党全国大会の一部をオンライン形式にしようとしている。ハマス支持派のデモが各地の大学で激化している中、バイデン大統領を取り扱う側近たちが最も避けたいのは、同氏が引き起こした混乱を全国的に展開することである。
 1978年の再来だ。1万人ものベトナム戦争反対派がシカゴのインターナショナル・アンフィシアターに押し寄せ、警察と衝突し、警官隊が会場外で警棒と催涙ガスで応戦したことで、ヒューバート・ハンフリー氏の大統領当選の機会はついえた。 →続き

無謀な移民政策のリスクを浮き彫りにする大学騒動

(2024年5月12日)
 数十年にわたる象牙の塔でのマルクス主義の洗脳教育は、人種のるつぼを覆し、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の夢を悪夢に変えてしまった。もはやエリート高等教育機関は、「わが国の不協和音を兄弟愛の美しいシンフォニーに変えよう」とはしない。不和が常態化しているのだ。
 年間8万9587㌦の学費が掛かるコロンビア大学の革命的な学生たちは、自分たちが抑圧されていると思い込むあまり、必要な準備もせずにキャンパスの建物を占拠しようとした。ニューヨークの治安当局によって排除される直前、特権的な立場の首謀者の一人は、食料の提供は学校運営者の責任だと主張した。 →続き

ソフトとハードで中国に対抗を―元海兵隊司令官

(2024年5月11日)
 米国は、戦争と平和に関して長年抱いてきた考え方を早急に見直す必要がある―軍人として経験を積んできた米海兵隊の退役中将ウォレス・グレッグソン氏は5月7日、ワシントン・タイムズ財団が主催するオンライン討論会「ワシントン・ブリーフ」でこう訴えた。 「私たちは、平和と戦争は二元的であり、相互に排他的な国家の存立状態であると考えている」が、「今、武力衝突がないということが、存立の脅威がないということではない」
 グレッグソン氏は、米国に対する軍事、経済、イデオロギー面での競合相手としての中国の台頭と、中国、ロシア、イラン、北朝鮮といった米国の敵対勢力や非国家主体間の連携の深まりとが相まって、この前提が崩れつつあると言う。 →続き

司法の政治利用やめよ 最高裁、トランプ氏の免責審理

(2024年4月28日)
 「法の上に立つ者はいない」は、左派のお気に入りのスローガンとなっている。左派は、この決まり文句が、前大統領を公務上の行為で訴追する正当な理由になりうると訴えているが、同時に後任者のいかがわしい取引の言い訳をすることに必死になっている。
 最高裁判所は25日、その決まり文句の限界を試すことになる。ドナルド・トランプ前大統領は、自らが置かれているありえないような状況を解決するため、判事たちに協力を要請した。司法省はトランプ氏の政敵の支配下にあり、同氏が2020年の選挙について虚偽の主張をしたという疑惑で、刑務所送りになる可能性がある告発をでっち上げた。 →続き

中国軍が海洋毒を研究、生物兵器に転用か

(2024年4月27日)
 中国軍は海洋に存在する神経毒の研究を行っており、米政府高官やアナリストの間で、将来の紛争で使用するための致死性の高い生物兵器を密かに開発しているのではないかという新たな懸念が高まっている。
 この海洋毒研究に対する懸念は、国務省が今月初めに発表した年次軍備管理順守報告書で初めて表明された。 →続き

米軍、フィリピンに新型長距離ミサイル配備 中国の主要都市射程に

(2024年4月21日)
 米陸軍は、フィリピンに長距離攻撃能力を持つ新型ミサイルシステムを配備した。米国がこの種のシステムを配備するのは、2019年に中距離核戦力(INF)全廃条約が失効して以来初めて。
 米太平洋陸軍のチャールズ・フリン司令官は、この新型システムの配備は「歴史的」であり、複雑で困難な環境に対処するために陸軍が変革を続けていることを明確に示していると述べた。 →続き

バイデン政権、イラン報復阻止に失敗 中国への影響懸念

(2024年4月18日)
 バイデン政権は、イランがイスラエルへの大規模な軍事攻撃を準備していることを数日前から知っていたが、それを阻止することはできなかった。
 これは、過去2年間の外交重視政策の2度目の失敗だ。いずれのケースでも、差し迫った攻撃を事前に警告したにもかかわらず、深刻な地域紛争を抑止できなかった。 →続き