コメンタリー


イスラエルがガザ攻撃 中国の台湾侵攻へ懸念高まる

(2023年10月13日)
 米国の議会指導者と安全保障アナリストらによれば、アジア太平洋地域外で二つ目の紛争が発生したことで、この地域への西側の関心が弱まり、中国が台湾に対する軍事作戦を開始する可能性が高まるのではないかという懸念が高まっている。
 台湾海峡の緊張は依然として高く、中国は台湾を数年以内に占領すると宣言している。 →続き

半導体戦争が激化、取り残される中国

(2023年10月11日)
 【ソウル】世界中で半導体が持つ影響力が拡大し、地政学的な環境が変化していく中、日本とインドが半導体の主要製造拠点として台頭しようとしており、21世紀の産業にとって欠くことのできない半導体市場で強まる中国の影響力を削ぎたいという米国の期待に沿った動きとなっている。
 2026年までに世界で新たに稼動する半導体製造工場の4分の1以上は中国にあり、中国はすでに、世界市場でそれほど高度でないローエンドチップ(半導体)の50%から60%を供給している。米政府関係者や民間のアナリストは、中国が最近、外国からのサプライチェーン(供給網)が遮断されているにもかかわらず、予想外の技術的発展を遂げ、国産の5Gスマートフォンチップを製造したことに衝撃を→続き

中国、世界の物流へ支配拡大 米議会が国防総省に調査要求へ

(2023年10月9日)
 米連邦議会で、中国による世界の物流ネットワーク支配の危険性について、年内に議会に報告するよう国防総省に義務づける法案が検討されている。中国による物流への支配が強まれば、将来、米中が対立したり、紛争が発生した場合に米軍への補給に影響を及ぼす可能性がある、
 上院軍事委員会は、2024年度国防権限法案の中で、中国による物流・データネットワークへの支配は国家安全保障上の脅威だと指摘した。 →続き

偽GPS信号で民間機に航行障害 イランが電子戦能力獲得か

(2023年10月4日)
 全地球測位システム(GPS)衛星からのデータを模倣した偽の電子信号によって、イラン付近を飛行する12機の航空機に深刻な航行障害が発生していたことが、民間の航空機セキュリティー機関「オプスグループ」の発表で明らかになった。
 オプスは、「航空路で厄介な事態が発生している。航空機が偽のGPS信号の標的となり、航行能力を完全に喪失した」と警告を発した。 →続き

ガーランド氏の高尚な言葉と低劣な行い

(2023年9月30日)
 行動によって中身を与えられた言葉と、真実に基づかない言葉がある。メリック・ガーランド司法長官は後者の達人であることを証明した。同氏は自らの就任宣誓の通りに司法省が厳格な法規範を実践していると断言する。残念ながら、高尚な言葉と行動は一致していない。
 ガーランド氏は20日、下院司法委員会に出席し、全米トップの法律家としての職務について答弁した。「司法省は米国人のために働いている」と同氏は述べた。「われわれの仕事は、事実と法律が導くところに従うことだ。われわれはそれを実践している」 →続き

韓国で10年ぶり軍事パレードも北に及ばず

(2023年9月30日)
 【ソウル】韓国ソウル中心部で、10年ぶりに「国軍の日」を記念した軍事パレードが行われ、行進する軍靴の音と戦車のエンジン音が響きわたった。
 北朝鮮の首都平壌では軍隊の大編隊はよく見られる。韓国は北朝鮮より豊かだが、軍や兵器をアピールするということに関しては後れを取っているようだ。 →続き

中国で相次ぐ粛清 根底にスターリン主義

(2023年9月28日)
 米政府当局者、アナリストらは、最近、中国政府指導者の粛清と失跡が多発しており、これは共産党中枢の中南海が不安定化していることを示すとの見方を示している。
 一方で、この大規模な粛清は、最高幹部らに対するものが多く、内部の政治的動揺の結果ではなく、習近平国家主席が、信奉している毛沢東とヨシフ・スターリンの思想的手法に従って、入念に仕組まれた政策の一環だという指摘もある。 →続き