ニュース


核恐怖時代へ舞い戻る

(2022年5月11日)
 バイデン大統領は、米国を「可能性」のひと言で定義できると言っている(訳注:彼は2020年11月4日、大統領選の勝利演説を同様の趣旨の言葉で結んだ)。新型コロナウイルス感染拡大が沈静化するにつれて、過去2年間、致死的な病気にかかる可能性について思い悩んでいた米国人は、今度は、核攻撃で吹き飛ばされるかもしれないという別の恐怖に直面している。悲しいかな、これまで考えることもできなかったことが、深い恐怖の中から現れている。→続き

共和党議員、最高裁の情報流出でFBIの捜査要求

(2022年5月10日)
 共和党下院議員が、裁判官の大半がロー対ウェイド判決を覆すことに賛成していることを示す最高裁意見書の草稿のリークについて、連邦捜査局(FBI)に捜査を要求している。
 テネシー州のティム・バーチェット議員は4日、FBIのクリストファー・レイ長官に捜査を求める書簡を送った。彼は、このリークが最高裁を脅かす試みの一部であったかどうかを判断することは、国民にとって重要だと主張している。 →続き

中国が経済制裁への対応で緊急会合 台湾侵攻へ準備の兆候

(2022年5月9日)
 中国政府は先月下旬、緊急会合を開き、西側による制裁からの自国の防衛について協議した。ロシアのウクライナ侵攻を受けたものとみられ、米情報機関は、中国による台湾侵攻への準備の一環の可能性があるとみている。
 4月22日に実施された会合には、中央銀行にあたる中国人民銀行、財政省、英金融大手HSBCなど国際金融機関が参加。これは、中国が台湾侵攻の準備を進めている重要な兆候とみるべきだ。 →続き

ハンター・バイデン氏のパソコンめぐり修理業者がシフ下院議員と報道機関を提訴

(2022年5月9日)
 ハンター・バイデン氏のノートパソコンの存在を明らかにしたデラウェア州のコンピューター修理工が、アダム・シフ下院議員(民主、カリフォルニア州)と三つの報道機関を訴え、虚偽の情報を流したために最終的に店を閉めざるを得なかったとして、少なくとも100万ドルを要求している。
 ジョン・ポール・マック・アイザック氏(45)はニューヨーク・ポスト紙に対し、仕事と信頼を破壊したとして、シフ氏、CNN、ポリティコ、デイリー・ビーストを名誉毀損で提訴したことを明らかにした。ハンター氏は、アイザック氏の店に修理に出したノートパソコンを放棄していた。 →続き

米国の人工妊娠中絶率、1973年の「ロー対ウェイド判決」以降で最低に

(2022年5月8日)
 今週、米連邦最高裁の判決草稿がリークされたせいで、(女性の中絶権を認めた)「ロー対ウェイド判決」の行方に対する米国のリベラル派の警戒感がかつてないほど高まったかもしれない。だが、1973年の裁判で判決が出て以来、米国の中絶率は過去最低になっている。
 女性1000人当たり29.3件の中絶手術が行われた1980年をピークに、米国の中絶率は着実に低下している。疾病対策センター(CDC)が昨年11月に発表した報告書によると、2019年には、1973年の女性1000人当たり13.5件を下回る11.4件という歴史的低水準にまで下がった。 →続き

規制の障害に阻まれる自動運転車

(2022年5月8日)
 ユーチューブや「TikTok(ティックトック)」で、ジャガーのフル電動SUV(スポーツ用多目的車)「I―PACE」見たという人も多いだろう。人が後席に乗ると、走行を開始し、なんと、運転席に人がいない。
 現在の自動運転の技術は驚くべきだが、規制に阻まれ、誰もが自動運転を経験できるようにはなっていない。自動運転車の試験走行に関しては、州ごとにばらばらの規則があるだけだ。 →続き

国務省、ウクライナ戦争の中国発偽情報を批判

(2022年5月7日)
 中国の「戦狼外交」に従事する外交官と国営メディアは、ウクライナ戦争に関するロシア政府の方針と偽情報を積極的に宣伝している。米国務省は今週、中国を支配する共産党と政府が、「ロシア政府のプロパガンダや陰謀説、偽情報を日常的に拡散している」とする報告書を発表した。
  「こうした情報拡散は、米国や他の国々、民主主義の諸団体、独立系メディアへの信頼を失わせる一方で、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が始めたウクライナへの不当かつ挑発的な戦争を正当化するものだ」 →続き