中国共産党 巧妙な覇権工作-前大統領副補佐官が警告

(2023年3月10日)

新華社通信が公開した写真で、2023年1月20日、北京の人民大会堂で春節レセプションの演説をする中国の習近平主席。中国は法学教育において、与党・共産党と習近平指導者の独断をより忠実に守るよう指示し、学校に対し、憲政、三権分立、司法の独立など「西洋の誤った見解に反対し、抵抗する」ことを要求している。(李雪蓮/新華社 via AP)

By Bill Gertz – The Washington Times – Wednesday, March 1, 2023

 トランプ前米政権で大統領副補佐官(国家安全保障担当)を務めたマット・ポッティンジャー氏は、新設された米下院中国特別委員会で証言し、中国共産党(CCP)は、自国の覇権主義を巧妙なプロパガンダで覆い隠していると警戒を呼び掛けた。

 ポッティンジャー氏は2月28日、同委の初めての公聴会で、習氏の過去の演説などをまとめた動画を公表。その中で習氏は2021年6月18日のCCPの新党員の宣誓式で、「党の秘密を守り、生涯、共産主義のために戦う」ことを誓わせている。また、13年1月の党中央委員会でのスピーチでは、「資本主義は必ず滅び、社会主義は必ず勝利する」と述べている。

 18年のカール・マルクス生誕200周年を記念する式典では、「マルクス主義は本の中だけのものではない」と主張、「人類史を変えるために生まれた」ものであり、「マルクスのような共産主義者の考え方、思想に従うために、生涯を懸けて共産主義のために戦わなければならない」とマルクス主義の推進への意欲を改めて示していた。

 マルクス・レーニン主義は、「習近平思想」に関する最新の中国の公式文書でも触れられており、世界の新秩序はCCPによって建設中であり、共産主義は、現在世界を支配しているウェストファリア体制下の国民国家を超越すると訴えている。

 またポッティンジャー氏は、中国が民主主義国家との「ゼロサム競争」、新冷戦を拒否するという中国の主張に疑問を呈している。

 動画は、中国の国営テレビが、共産主義型の近代化によって、国家の近代化のためには欧米型の民主主義、価値観を取り入れなければならないという「神話を打ち破る」必要があると訴える一場面を取り上げている。

 習氏は18年に国防大学で、中国の共産主義思想、社会制度は「根本的に西側とは相いれない」「つまり、西側との戦い、競合で互いに一致することはなく、必然的に長く、複雑で、時には非常に険しいものになる」と、民主主義国との戦いは不可避との見方を明確にしている。

 動画はまた、CCPの「偉大な中国復活への戦略的支援」とした文書を引用。文書は、国益を守るための戦争は平和的進展とは矛盾せず、「これこそがマルクスの戦争観」と戦争を正当化している。

 動画はさらに、21年に西側に対して習氏が放った露骨な警告について触れている。習氏は、外国軍が中国を「脅し、抑圧し、屈服させよう」とすれば、「14億人の中国人民の血と肉でつくられた鋼の長城に頭をぶつけ血を流すことになる」と西側を牽制(けんせい)していた。

 ポッティンジャー氏は証言で、動画の一部は初めて公開されたものもあると指摘、「習氏の発言に驚いた人は多くいるはずだ。中国の最高指導者は真の意図を隠すことに長(た)けているからだ。外に向かって錯覚を起こさせることに長け、背後ではさまざまな方法で話し、計画し、行動している」と中国の国外向けの隠蔽(いんぺい)工作に警告を発した。

 その上で、真の目的を隠し、普通の国であり、脅威ではないと見せ掛けるCCPの活動は「近代の巨大な隠蔽」であり、中国の宣伝機関は「マジック兵器」だと指摘、警鐘を鳴らした。

北朝鮮政府が提供したこの写真には、2026年9月6日(日)、北朝鮮の元山港で行われた駆逐艦「康建」の就役式に出席する金正恩総書記とその娘が写っている。北朝鮮政府が配布したこの写真に写っているイベントを取材するために、独立系ジャーナリストは立ち入りを許可されなかった。この画像の内容は提供されたものであり、独自に検証することはできない。情報源から提供された画像には、朝鮮語の透かし「KCNA」と記されている。これは朝鮮中央通信社の略称である。(朝鮮中央通信社/AP通信経由)

北の「金王朝」、危機乗り越え盤石の体制に 正恩氏後継は未定―専門家

(2026年09月14日)
2022年8月20日土曜日、中国南西部重慶市龍泉村にある貯水池では、擁壁からの漏水により貯水池の水がほぼ枯渇し、ひび割れた乾燥した泥が見られる。周囲の農地や険しく美しい山々を含む巨大都市、重慶の景観そのものが、異常に長く激しい熱波とそれに伴う干ばつによって変貌を遂げた。(AP通信/マーク・シーフェルベイン撮影)

中国、気象を兵器化へ 軍事目的で環境を操作する技術開発

(2026年09月12日)
中央から、トルコのハカン・フィダン外相が、パキスタンのイシャク・ダル外相(右)、サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハン・アル・サウド外相(右から2番目)、トルコ、パキスタン、サウジアラビアの軍および民間高官らとともに、2026年8月31日(月)、トルコのイスタンブールで開催されたメッカ共同防衛協定に基づき設立された戦略政治防衛委員会の第1回会合で記念撮影に応じた。(AP通信/カリル・ハムラ撮影)

イスラム3カ国が新同盟 米国の信頼性に懸念 中東に新たな勢力図

(2026年09月07日)
2019年2月27日、ベトナムのハノイで、ドナルド・トランプ米大統領(左)が北朝鮮の金正恩委員長と写真撮影に応じた。(AP通信/エヴァン・ヴッチ撮影)

トランプ氏、金正恩氏との再会談模索 非核化巡り溝

(2026年09月05日)
韓国統一教会の指導者である韓鶴子総裁が、2025年9月17日(水)、韓国ソウルの特別検察庁に到着した。(AP通信/イ・ジンマン撮影)

「韓国の民主主義にそぐわない」宗教指導者への実刑判決に強い非難

(2026年09月04日)
韓国統一教会の指導者である韓鶴子総裁が、2025年9月17日(水)、韓国ソウルの特別検察庁に到着した。(AP通信/イ・ジンマン撮影)

旧統一教会トップに懲役2年 宗教右派へ圧力強める韓国左派政権

(2026年09月02日)
中国と新型コロナウイルス感染症のパンデミック イラスト:リナス・ガーシス/ワシントン・タイムズ

中国共産党は新型コロナの責任果たせ 米ハドソン研究所中国センター所長 マイルズ・ユー

(2026年08月31日)
米海軍作戦部長のダリル・コードル提督は、2025年11月17日、東京訪問中に選ばれた記者団と会見した。(AP通信/マリ・ヤマグチ撮影)

海軍作戦部長、中東への戦力移動は中国抑止に影響

(2026年08月30日)
8月18日に撮影されたこのヴァントール衛星画像は、ヤゴン礁を捉えたもので、アナリストらは、約9マイル離れたアンテロープ礁における人民解放軍の軍事作戦を支援する可能性のある、中国の早期警戒レーダーの開発を示していると指摘している。(画像提供:衛星画像 ©2026 Vantor)

中国、西沙諸島に新たな軍事基地 米が強く非難

(2026年08月28日)
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(右)は、2026年8月13日(木)、千島列島最大の島である択禄島のクリリスクにある、ロシア英雄エドゥアルド・ノルポロフ記念中学校を訪問した。(ガヴリール・グリゴロフ、スプートニク、クレムリン・プール写真、AP通信経由)

ロシア、北方領土近くでミサイル試射 日本の対中防衛重視に影響も

(2026年08月24日)
→その他のニュース