国際


中国とエジプトが初の軍事演習

(2025年5月3日)
 万里の長城からピラミッドまでは遠い道のりだが、中国とエジプトの空軍がナイル川上空で初めて合同軍事演習を実施したことで、中国の勢力範囲はアフリカにまで広がった。
 エジプトの砂漠地帯にあるワディアブリシュ空軍基地を離陸した中国の戦闘機、空中早期警戒管制機、空中給油機、武装ヘリコプターは、エジプト空軍のミグ29戦闘機などの航空機と共に轟音を上げて上空を飛び回っている。 →続き

有力AI研究所狙う中国スパイ

(2025年4月28日)
 米国のトップクラスの人工知能(AI)研究所は、超知能の解明に取り組んでいる。ただ米国がどんな飛躍的進歩を遂げようとも、中国とそのスパイ網による盗用の危険にさらされていると、グラッドストーンAIの調査は指摘している。
 グラッドストーンAIのジェレミー・ハリス氏とエドゥアルド・ハリス氏は、中国共産党が米国の最先端のすべての研究所に「ほぼ確実に」侵入していると結論付けた。両氏はトップテクノロジー・セキュリティー起業家で、この結論に至るまでに研究所の研究者や幹部、特殊部隊の隊員、諜報(ちょうほう)員、ハッカー、弁護士、データセンターの建設・設計専門家などへのインタビューを行った。 →続き

ロシア、ウクライナ戦争支持へ教育を政治・軍事化

(2025年4月27日)
 ロシアが2022年に隣国ウクライナへの侵攻を開始して以来、ロシアの教育システムで「政治化、軍事化、イデオロギー化が進んでいる」-英情報当局者が指摘した。
 ロシアが「特別軍事作戦」と呼んでいる侵攻を支持する学校の教材が、ソ連時代の文学や西側を攻撃する本、軍事的な教科書とともに「ますます広まっている」という。 →続き

エルサルバドルの犯罪撲滅の教訓

(2025年4月19日)
 エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領は14日に、ホワイトハウスの大統領執務室を訪問した。中米の指導者であるブケレ氏は、首都ワシントンでトランプ大統領との友情を強化し、その関係は両氏がメディアからの質問に答える際に明らかになった。
 ブケレ氏は、自国の無法状態に対処した経験について語った。「ジャーナリストがそう呼んでいた『世界の殺人首都』を、実際には西半球で最も安全な国に変えた」と述べた。「時々、何千人も投獄したと言われるが、私は何百万もの人々を解放したと言いたい」 →続き

フェンタニル密売で2000億円 中国が原料供給-米財務省報告

(2025年4月15日)
 財務省の報告書によると、致死性の合成麻薬フェンタニルの違法生産と流通により、密売人は2024年に14億ドルの利益を得たと推定され、そのほとんどが米国の銀行を通じて流出したという。
 金融犯罪取締ネットワーク(FinCEN)によるこの報告書は、フェンタニル関連とみられる活動に関する1246件の銀行機密報告に基づいているという。 →続き

正恩氏、「戦勝記念日」前にロシア派兵の見返り要求か

(2025年4月12日)
 【ソウル(韓国)】北朝鮮の金正恩総書記は、ウクライナ戦争で犠牲になった兵士への見返りをロシアのプーチン大統領に求めている。
 韓国の防衛専門家ド・ジンホ氏はソウルで外国記者団に、朝鮮半島沖で最近実施された韓米軍事演習にロシア軍機が接近し、ロシア政府の幹部2人が北朝鮮を訪問したのは、北朝鮮の軍需品や兵力の供給に対する見返りの一部である可能性が高いと語った。 →続き

核軍拡競争における米国の影響力不足

(2025年4月6日)
 中国、ロシア、北朝鮮は恐ろしいペースで核兵器を増強し、米国を威嚇しようとしている。その一方で、米国には核兵器の拡大を制限するための軍備管理協定を新たに結ぶ外交的影響力はないに等しい。
 これは、元米国核不拡散担当特使のロバート・ジョセフ氏の評価だ。同氏は1日、ワシントン・タイムズ財団が主催したオンラインフォーラム「ワシントン・ブリーフ」で、「冷戦時代の軍備管理の概念は終わった」という現実を米国は認識しなければならないと述べた。 →続き