国際


ナイジェリア、キリスト教徒にとって最も危険な国-人道支援機関報告

(2025年1月10日)
 世界中のキリスト教徒に対する迫害に関する最新の年次報告書によると、ナイジェリアは北朝鮮のような全体主義国家であるだけでなく、キリスト教徒にとって最も危険な国とされている。
 米非営利団体「グローバル・クリスチャン・リリーフ(GCR)」は、2025年版の「危険国リスト」を今月7日に発表した。この報告書では、キリスト教徒の殺害、逮捕、強制移動、財産への攻撃を、裏付けられたデータに基づいて記録している。 →続き

中国の「運命共同体」論にだまされるな ハドソン研究所中国センター所長 マイルズ・ユー

(2025年1月8日)
 大みそかの深夜、時計の針が0時を指すと、中国の習近平国家主席は共産主義の勝利への確信とイデオロギーへの熱意に満ちた演説を行った。習氏は中国が取り組んでいる計画を「この100年、世界が見たことのない壮大な変革」と呼んだ。これは、「人類運命共同体」というビジョンを婉曲的に表現したものだ。
 この壮大な理想は、中国の国家復興ではなく、世界支配へのロードマップだ。それはすなわち、中国共産党は、中国がルールを書き、異論を封じ込める新しい世界秩序の構築者だと考えているということだ。 →続き

ニューオーリンズでテロ、イスラム国復活の兆候 中東・アフリカで支配拡大

(2025年1月7日)
 過激組織「イスラム国」(IS)の影響を受けた男が、元日にニューオーリンズで実行したテロの背景が明らかになってきた。軍、国家安全保障の当局者らは、世界中で最悪の事態が起きようとしており、それが米本土での致命的なテロ攻撃につながる可能性があることに懸念を示した。
 米陸軍退役軍人のシャムスッドディン・ジャバル容疑者が元日にバーボンストリートの群衆に車で突っ込み14人を殺害する以前から、外交専門家の間で、ISが海外で復活し、過激派グループが米国、欧州、アジアでテロを実行する意思のある新たな戦闘員を見つけられる条件が整っているとの見方が強まっていた。支配地域が増えれば増えるほど、その指導者らは米国やテロ対策協力国の攻撃を受けにくくなり、海外での→続き

韓国の弾劾劇揺るがす謎の疑惑と隠蔽工作

(2025年1月4日)
 【ソウル】狂気じみた陰謀論のように聞こえるかもしれないが、韓国では、安全保障が常にメディアの見出しを飾る一方で、この21世紀の都市で、迷信的な慣習が至る所で見られる。真実は小説よりも奇なりである。
 その一例を挙げる。警察によれば、12月3日に尹錫悦大統領が戒厳令を発令した際、国家安全保障の危機を演出するために国境で秘密工作が行われた証拠を発見したという。検察はまた、シャーマンが最高レベルの政策決定に関与していた可能性があるとしている。 →続き

バイデン大統領、退任控え米中技術協定を延長 議会は破棄を要求

(2024年12月19日)
 バイデン政権は、中国が米国の技術を盗用し、ハッキングを支援していることで、米国が依然、被害を受けていると批判されているにもかかわらず、中国との科学技術協力協定(US-PRC STA)を更新した。
 国務省は13日、この夏に失効した1979年の協定を5年間延長したと発表した。 →続き

尹大統領失脚なら左派政権復活も 日米との関係に深刻な影響-韓国

(2024年12月11日)
 【ソウル】韓国政界に不満が満ち、凍てつくような寒さの冬をさらに冷え込ませている。アナリストらは韓国の左翼政権が復活すれば、外交政策にも影響を及ぼすと頭を悩ませている。
 右派の尹錫悦大統領は名誉を失い、権力を失い、海外渡航を禁止され、国家反逆罪で国会の調査を受けている。12月3日の戒厳令布告が失敗したことで、左翼政権の復活は避けられそうにない。 →続き

トランプ次期政権の中東戦略の鍵サウジ イランが障害に

(2024年12月8日)
 サウジアラビアは、トランプ大統領が就任後、最初に訪問した国であり、2期目の野心的で歴史に残る可能性のある中東戦略の要になるとみられている。
 トランプ政権は、革新的な外交交渉を行い、この地域を再構築しようとするだろうが、それが8年前よりも困難な道のりになることは間違いない。まずイランに対処しなければならない。イランは、米国とサウジの関係を悪化させ、その過程でイスラエルを中東で孤立させることに、かつてないほど意欲的で、恐らく有利な立場にある。 →続き