アフガンのレアアース 中国食指、獲得優位に 米国苦境から対中依存懸念
(2021年9月10日)

In this photo released by Xinhua News Agency, Chinese President Xi Jinping delivers a speech at the CPC and World Political Parties Summit held in Beijing Tuesday, July 6, 2021. (Li Xueren/Xinhua via AP)
米国がアフガニスタンから撤収し、タリバンが支配を固める一方で、中国は、アフガンのレアアース(希土類)獲得で有利な立場に立っている。米バイデン政権は経済・気候変動対策で、発電、運輸の改革、半導体産業の再建を目指しているが、どれも膨大な量の鉱物資源を必要とし、資源をめぐる対中依存が高まるのではないかと専門家は指摘する。
タリバンは、政権獲得で国内の莫大(ばくだい)な量の鉱物資源の支配を手に入れた。電気自動車(EV)、携帯電話などに欠かせない資源だ。米レバノンバレー大学のクリス・ドーラン教授は、「ぐずぐずしていると(中国に先を越され)残りかすを奪い合うという事態になりかねない」と警鐘を鳴らす。
また「米国は、人権などをめぐって条件を付けたり、警告したりするが、中国は気にしない」と指摘、「次世代が、コンピューターや技術などに関して中国に依存するようになれば大惨事だ」と危機感をあらわにしている。
2010年の国防総省の報告によると、銅、鉄、金、リチウムなどアフガンの鉱物資源の価値は約1兆㌦。19年、アフガン政府は、3兆㌦との見積もりを公表した。
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