中露首脳欠席、気候変動サミットに暗雲
(2021年10月30日)

2021年1月14日(木)、ドイツ・ヴィスマール港でロシアのパイプ敷設船「フォルトゥナ」の位置に着くタグボート。この特殊船は、バルト海の独露ノルドストリーム2ガスパイプラインの建設工事に使用されている。(Jens Buettner/dpa via AP)
世界最大の温室効果ガス排出国、中国の国家主席は参加しない。ロシアのプーチン大統領も参加しない。世界がロシアの化石燃料を輸入し、燃やすのをやめれば、ロシア経済は破綻する。
両国トップの欠席に加えて、インド、ブラジル、メキシコなど他の主要な汚染国は、弱く曖昧な気候変動対策しか出しておらず、31日にスコットランドのグラスゴーで始まる国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)に暗雲が漂っている。
バイデン大統領は、「喜んで」出席すると述べた。バイデン政権は、かつてない規模の温室効果ガス排出削減を約束し、貧困国の気候変動対策支援を倍増させると宣言しているが、世界的なエネルギー危機と新型コロナウイルスの影響でCOP26への機運は高まっていない。
また、トランプ前大統領が2017年、地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」を離脱、米国は国際社会から激しく非難された。協定は、拘束力のない排出削減計画で、2015年の国連気候サミットで採択され、190カ国以上が署名した。
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