ペロシ議長下の「有害」な環境に両党から不満

(2021年11月27日)

ナンシー・ペロシ下院議長は、下院が民主党の社会・環境法案を承認し、ジョー・バイデン大統領に勝利をもたらした後、記者団と会見した。2021年11月19日(金)、ワシントンの議事堂(AP Photo/J. Scott Applewhite)

By Haris Alic – The Washington Times – Wednesday, November 24, 2021

 連邦議会議員らは、休暇シーズンを迎えているが、ナンシー・ペロシ議長のもとの下院の環境が「有害」になっていると主張し、不満を募らせている。

 民主、共和両党の議員二十数人がCNNに語ったところによると、ここ数年、議会の「礼節」が失われ、両極化が進んでいるという。そのため、ペロシ氏(民主、カリフォルニア州)が率いる下院は、一部の議員にとって耐え難いものとなっている。

 ステファニー・マーフィー議員(民主、フロリダ州)はCNNに「『有害』という言葉がぴったりだ。共和党と民主党の対立だけでなく、民主党同士の対立もたくさんあると思う。議員らが激しく攻撃し合う場は、健全な立法環境とはいえない」と語った

 共和党のケビン・マッカーシー院内総務は、このような状況はペロシ氏の議長としての強引な戦術の直接的な結果だと主張した。

 「みなのためのルールであって、誰か1人ためのルールではない。全体の中の一部ということだ」

 1月6日に起きた議会議事堂での暴動の余波や、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、政治的な不協和音が大きくなっている。

 ペロシ氏は、新型コロナの脅威を利用して代理投票を推進し、議員の出席率を低下させた。共和党議員によると、代理投票は乱用されることが多く、資金調達や選挙運動のために審議を参加しない議員もいるという。

 「共和党が過半数を占めるようになれば、全員出席するようにする」とマッカーシー氏は語った。

 一方、1月6日の暴動は、民主党と共和党の間の緊張関係を悪化させた。

 下院民主党は今月初め、ポール・ゴザール議員(共和、アリゾナ州)がソーシャルメディアで動画を公開したことに対し、問責決議を行った。ゴザール議員はこの動画で、アレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員(民主、ニューヨーク州)やバイデン大統領を攻撃した。

 ほとんどの共和党議員は、この動画が趣味の悪いものであることを認めたが、民主党下院議員は、物理的な暴力の脅威に相当すると主張した。そのため、ゴザール氏を問責するだけでなく、すべての委員会から排除することを選択した。

 問責決議を主導したペロシ氏は、「これは、私たちが選んだ議員を危険にさらし、下院制度を侮辱するものだ。これは、職場でのハラスメントと女性に対する暴力の問題だ」と述べた

 共和党議員らは、ゴザール氏に対する対応は、民主党が2022年に多数派を失った場合、同様の状況を招く可能性があるとしている。

 共和党のジョン・カトコ下院議員(ニューヨーク州)は、「来年、われわれが下院を掌握した場合、民主党にも同じことが起こる可能性がある」と述べた。

 険悪な環境のもと、再選を目指すべきかどうか、疑問に思っている下院議員もいる。

女子スポーツへのトランス選手参加、大統領選の争点に

(2024年10月19日)

道化師のような政治家たち 旅回りのトランプ・サーカス対ハリス-ウォルズの見世物小屋

(2024年10月16日)

キリスト教徒数千万人、投票見送りか-大統領選

(2024年10月14日)

選挙戦終盤 災害と混乱に見舞われるハリス氏

(2024年10月08日)

ドナルド・トランプ氏を大統領に

(2024年10月07日)

混乱する国内情勢はトランプ氏に有利

(2024年10月06日)

最高裁の改革が大統領選の争点に

(2024年09月30日)

グーグル、トランプ陣営に不利な検索結果 下位に表示

(2024年09月28日)

映画「レーガン」超党派議員招き議会で上映会

(2024年09月26日)

大統領選間近、憲法の基礎的知識欠く国民

(2024年09月22日)
→その他のニュース