北京五輪の外交ボイコット、ウイグルは歓喜、EUは肩をすくめた対応
(2021年12月14日)

2021年12月7日(火)、中国・北京で行われた記者会見で質問を受ける中国外務省の趙立堅報道官。中国は7日、米国が2月の北京冬季大会を外交的にボイコットすることを発表し、オリンピック精神に反すると非難した。(AP写真/Liu Zheng)
中国は7日、北京冬季五輪の外交的ボイコットを発表した米国を非難したが、一方でこの米国の決定は中国の少数民族弾圧に注目を集めたとして、ウイグル人権団体によって歓迎された。
欧州諸国は、立場を明確にせず、安全策を取った。
中国外務省報道官は7日、中国のイスラム教徒であるウイグル人などの少数民族に対する扱いに抗議するため、政府関係者を派遣しないというバイデン大統領の決定は、五輪の精神に反していると述べた。
趙立堅報道官は記者団に対し、米国は「イデオロギー的偏見から、嘘や噂に基づき」北京冬季五輪に干渉しようとしていると語った。
同報道官は、ボイコットは「五輪憲章によって定められたスポーツの政治的中立性の原則に対する深刻な違反であり、五輪のモットー『より団結』と相いれない」と述べた。
趙氏はまた、中国は対抗措置をとると述べたが詳細は明らかにしなかった。
「米国は、その行いに対して代償を払うだろう。皆さんには待っていてもらいたい」と同氏は述べた。
ウイグル人権団体は、世界に中国の不法行為に関するメッセージを送ったとして、ボイコットを称賛した。
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