オミクロン拡大で休日の数千フライトがキャンセル

(2021年12月28日)

ドイツ・ミュンヘンからマイアミ国際空港に到着したルフトハンザ便(2021年11月8日、マイアミ)。COVID-19のオミクロン変異型に大きく関連する病気が、忙しい年末年始の旅行シーズン中に乗務員の数に損害を与えるため、3つの大手航空会社が数十便をキャンセルしていると報告。

By Joseph Clark – The Washington Times – Friday, December 24, 2021

 航空各社は、新型コロナウイルスオミクロン株の感染が急拡大しているため、クリスマスイブに数千便のフライトをキャンセルした。

 航空機追跡サイト「フライト・アウェア」によると、24日の時点で全世界で2000便以上がキャンセルされた。そのうち500便近くが米国内、米国発着の便だ。

 航空会社によると、オミクロン株の感染拡大が一因だという。

 ユナイテッド航空は声明で、「今週、オミクロン株が全国で急増し、当社の乗務員や運行管理者に直接的な影響を及ぼしました」と発表した。

 「その結果、残念ながら一部のフライトをキャンセルせざるを得なくなり、影響を受けたお客様には空港に来る前に事前にお知らせしています。混乱を招いてしまい申し訳ありません。できるだけ多くの方に予約を取り直し、休日にお出かけいただけるよう努力しています」

 ユナイテッドは24日朝の時点で、170便をキャンセルしている。

 デルタ航空は、約135便のキャンセルの背景には悪天候もあると述べた。

 デルタ航空は声明で、「24日、予定されていた飛行のために航空機と乗務員の経路変更と代替など、あらゆる手段を尽くしたが、約135便をキャンセルすることになった」と説明した。

 オミクロン型は感染力が強く、世界中で新型コロナ患者の激増に拍車をかけたものの、これまでのところほとんどが軽い症状となっている。

 航空各社の幹部らは、この新たな変異型によって今後も乗務員が乗務できず、さらなる遅延が発生する可能性があると述べている。

 また、この感染拡大の中で10日間の検疫期間の要件を見直すよう、疾病管理予防センター(CDC)に求めている。

 エアラインズ・フォー・アメリカのCEO、ニック・カリオ氏は23日、CDCに宛てた書簡で、「オミクロン株の急増は人員不足を悪化させ、私たちの労働力と業務に大きな混乱をもたらすかもしれない」と指摘した。

 「2020年に最初のガイダンスが作成、発行されて以来、多くのことが変化しており、ワクチン接種率、治療法の改善、マスクの義務化などの変数も、パンデミックと科学が進化し続ける中で考慮されるべきだと考える」

 客室乗務員を代表する団体は、これに反対している。

 客室乗務員協会のサラ・ネルソン会長は、23日の書簡で、「どれくらいの期間隔離されるべきかは、『一律』でないことは認識している」と指摘した。

 「また、完全なワクチン接種を受けている人は、未接種の人よりも短い期間で感染力が弱まる可能性があることにも留意している。それでも、現在の10日間の推奨は、適切な妥協点と考えている。現時点では、日数を減らす正当な理由は見当たらない」

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