キリスト教徒にとって最も危険な国はアフガニスタン

(2022年1月22日)

2022年1月19日水曜日、アフガニスタンのカブールにある旧大統領官邸での経済会議で発言するタリバンのモハンマド・ハッサン・アクフンド首相。(Taliban Prime Minister Media Office via AP)

By Mark A. Kellner – The Washington Times – Wednesday, January 19, 2022

 キリスト教徒権利擁護団体の年次報告によると、アフガニスタンは、過去20年間で初めて北朝鮮を抜いて、キリスト教徒にとって最も危険な場所になった。

 「オープン・ドアーズ」は19日、「2022ワールド・ウォッチ・リスト」を公表、信仰を理由に100万人ものキリスト教徒が危険な目に遭っている50カ国を明らかにした。ナイジェリアとインドはトップ10に入り、中国は17位だった。

 60年以上前から活動を続けているオープン・ドアーズのデービッド・カリー会長は、「(世界で)3億6000万人ものキリスト教徒が、極度に激しい迫害が行われている場所に住んでいるとみている」と指摘した。

 「キリスト教徒は、少数派宗教としては最大であり、世界で迫害を受けている。人々はそれに気付いていない。米国にいれば自由だからだ」

 世界の国勢調査、人口統計データを集めたワールド・ポピュレーション・レビューによると、2020年のキリスト教徒の数は約23億8000万人、イスラム教徒は19億1000万人、ヒンズー教徒が11億6000万人、仏教徒が5億700万人。

 カリー氏は、北朝鮮には、ポスト・タリバンのアフガンよりもはるかに多くの隠れキリスト教徒がいるが、イスラム主義勢力の台頭によって「アフガンのキリスト教信仰を持つ人々は、明確な危険にさらされている」と指摘した。

 その上で「アフガンでの失敗は大変な影響を及ぼす」と指摘、タリバンの政権奪取を受けて「大量の難民の問題」が発生したということは、タリバンが「政治的背景が違う」人々だけでなく、「キリスト教徒とみられた」人々も殺害しようとするということだと述べた。

 米国際宗教の自由委員会は昨年10月、アフガンの少数派宗教の状況が「タリバンの政権掌握後、悪化した」と報告した。

 アフガン人キリスト教徒難民は「ポール」という仮名でオープン・ドアーズに、信徒らは「常にかごの中にいる。常に制限されている。常に恐れを抱いている」と述べている。

 カリー氏は、すでに出国し、安全な国に合法的に移民した人々とともに、「アフガンから出る必要がある人々への支援が非常に重要だと思う」と述べた。

 北朝鮮は依然、キリスト教徒にとって危険な国だとカリー氏は指摘。キリスト教徒らが拘束されている労働収容所の公開調査を実施するよう圧力をかけることを米国に求めた。

 「この問題を核協議と結び付けるべきだと思う」とカリー氏は述べた。

 オープン・ドアーズによると、2021年に信仰を理由に殺害されたことが分かっているキリスト教徒は5898人で、前年から24%増加した。そのうちの約79%、4650人はナイジェリアで、約11%、620人はパキスタンで殺害された。

 カリー氏は、ニジェールでのキリスト教徒とイスラム教徒の間の対立は、2014年以降「完全に制御不能」となり、同国北部のイスラム過激派に対抗できる「強い中央政府」は存在しないと指摘した。

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