米下院・共和党、「インフラ帝王」に浪費と不正の根絶を要求
By Haris Alic – The Washington Times – Thursday, March 3, 2022
複数の共和党議員は、連邦政府内での「浪費、不正、悪用および管理不始末などを根絶する」取り組みの一環として、超党派立法のインフラストラクチャ基金1.2兆ドルの運用に関してホワイトハウスから文書を要求している。
ジェームズ・コーマー議員(ケンタッキー州)とサム・グレイブス議員(ミズーリ州)は、それぞれ下院の運輸インフラ委員会と監視委員会の共和党トップだが、昨年議会が承認した支出計画の規模と範囲の大きさからして、より高い透明性が求められると主張している。
「資金配分の目的の広がりや支出規模の大きさからして、汚職や無駄な支出の可能性が大きい」、両議員は火曜日、政府に送った書簡に書いた。ワシントンタイムズは独自にこの書簡を入手した。「今日のインフレ経済下では、血税が間違いなく賢明に費やされることが特に大切だ。」
共和党議員たちの主旨は、道路、橋梁その他の地域インフラプロジェクトのための支出管理を、バイデン大統領がホワイトハウスの通常組織の枠外に設けた決定によって、浪費と不正の可能性がより増幅された、というものだ。
バイデン大統領はニューオーリンズ市のミッチ・ランドリュー元市長を、議会承認を必要としない形で「インフラ帝王」の位置に就けた。ランドリュー氏は各州・地方自治体に数億ドルの資金を配分する立場になったわけだ。
共和党筋によると、ランドリュー氏が昨年11月に就任して以来、血税の使い道について超党派の説明要求を拒否してきた。その一方でランドリュー氏は、議会進歩派幹部会のメンバー達とは会合をして、インフラ投資に関する彼らの優先項目を話し合っている。
説明会を開かないことで、透明性と監視状況について懸念が高まるばかりだ、と共和党は指摘した。そしてインフラ関連法規の下で「支払われている資金や、関連する」文書の一切を提供するようホワイトハウスに求めている。
「米国民の給料袋が薄くなっている時に、バイデン政権が前例のない形で政府支出をするのであれば、納税者が血税の行先を知りたくなるのは当然だ」、コーマー・グレイブス両議員はそう書いている。「同様に、国民が本当に必要とするところにお金が行き渡っていないならば、米国民は税金の払い戻しを良しとするに違いない。」