政権と共和党、ウクライナ戦争めぐり対立

(2022年4月15日)

2022年2月1日(火)、ウクライナ東部ルハンスク州の前線基地でメディアのインタビューに応じるウクライナの軍人が、銃弾にまみれたロシアのプーチン大統領の肖像を背に話している。(AP写真/Vadim Ghirda)

By Ben Wolfgang – The Washington Times – Sunday, April 10, 2022

 ウクライナ侵攻の幕引きをめぐる意見の違いが10日朝、鮮明になった。バイデン政権幹部は、ロシアとの交渉の場でのウクライナの立場を改善したいと主張し、議会共和党幹部は、米国はロシアの完全な敗北に貢献できると訴えた。

 ロシアとウクライナの紛争の次の段階へ米国内で意見が割れている中、ロシアは、首都キーウ占領でみじめな失敗を喫し、戦闘プランの見直しを進めている。ロシア軍は現在、ウクライナ東部、特にドンバス地域に対する大規模な攻撃の準備を進めている。

 ロシア軍が背後に迫り、犠牲者が増える中、米国と北大西洋条約機構(NATO)の同盟国はウクライナへの戦車や戦闘機などの攻撃用兵器の輸送を劇的に増加させるべきだと共和党の有力議員らは主張している。

 その目的は、交渉による解決ではなく、ロシアのプーチン大統領とその軍隊を明確に敗北させることだという。

 共和党の上院院内総務ミッチ・マコネル氏(ケンタッキー州)は「FOXニュース・サンデー」で、「ウクライナ人が勝利し、ロシア軍を打ち負かし、ロシア軍が撤退することを望んでいる。それがわれわれの目標であるべきだ」と語り、ロシア・ウクライナ戦争の最終的な終結に対する政権のアプローチを批判した。

 「彼らはまだその目標を理解していない。目標はウクライナが勝つことだ 」

 政権幹部は、ロシアのウクライナ侵攻が失敗に終わることを望んでいることをはっきりと表明している。しかし、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は紛争を永久に終わらせるためにモスクワに譲歩しなければならないかもしれないという事実も受け入れているようだ。

 ホワイトハウスのジェイク・サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)はCNNの「ステート・オブ・ザ・ユニオン」で、ウクライナ軍を強化する米国の努力は、ロシアに対してより大きな影響力を与えることが目的だと語った。

 「ロシアは(キーウから)撤退した。それは、勇敢で激しいウクライナの抵抗に直面したからだ。しかし、ウクライナは、米国が提供した米国の武器と西側諸国の武器で武装していた。われわれはそれを誇りに思っている。今後も支援を続ける。そして、ウクライナ人が戦場で勝利し、交渉の席での立場を有利にするために、可能な限りの手段を講じ続ける」

 これに対して、ロシアの敗北とウクライナからの無条件撤退に焦点を当てるべきだと言う批判もある。

 共和党のリズ・チェイニー下院議員(ワイオミング州)氏は10日、CNNで、「米国がゼレンスキー氏の勝利に絶対的にコミットしていることを明確にすることが決定的に重要だ。私たちは、交渉の席でゼレンスキーの立場を向上させるなどという話をすべきではない。これはウクライナでロシア軍を打ち負かすためのものだ」と述べた。

第93ホロドニー・ヤール独立機械化旅団の報道部が提供したこの写真では、兵士たちが2026年8月4日火曜日、ウクライナのドネツク州クラマトルスク前線都市付近のロシア軍陣地に向けて、多連装ロケットシステムBM-21「グラード」を発射する準備をしている。(イリーナ・リバコワ/ウクライナ第93機械化旅団提供、AP通信経由)

対ウクライナ・米国戦争でロシア・イランが連携 兵器、情報を供与

(2026年08月08日)
2026年7月22日(水)、コンゴ共和国イトゥリ州ブニア総合病院のエボラ治療センターで、医療従事者が救急車を消毒している。(AP通信/ディロール・ロツィマ・ディウドネ撮影)

エボラ危機、中国がコンゴで影響力拡大 米国の支援減も影響

(2026年08月07日)
韓国の李在明大統領は、2026年1月7日(水)、中国・上海で韓国メディア関係者との会合で発言した。(ハン・サンギュン/聯合ニュース提供、AP通信経由)

韓国当局、保守系米国人を出国禁止に 李大統領への名誉棄損で起訴

(2026年08月06日)
米インド太平洋軍司令官サミュエル・J・パパロ提督が、2024年8月27日火曜日、フィリピンのマニラで米インド太平洋軍主催の国際軍事会議で演説を行った。(AP通信/アーロン・ファビラ撮影)

米陸軍、西太平洋テニアン島に新型極超音速ミサイルを配備

(2026年07月29日)
写真提供:ブランドン・リッカート軍曹 第7歩兵師団(太平洋多領域軍)所属のアレクサンダー・ヴァハジ大尉(左)、米太平洋軍司令官サミュエル・J・パパロ提督(中央)、第7歩兵師団(太平洋多領域軍)所属のアレクサンダー・マリン中佐(右)が、2026年6月、ヴァリアント・シールド演習中にダークイーグル長距離極超音速兵器で訓練する兵士たちを視察した。ヴァリアント・シールドのような演習は、太平洋軍統合軍が全軍種および同盟国の部隊を統合し、統合軍の強さと多用途性、そして自由で開かれたインド太平洋への我々のコミットメントを示す、精密かつ致命的で圧倒的な多軸・多領域効果を実施する機会を提供する。(米陸軍撮影:ブランドン・リッカート軍曹)

「中国の『超限戦』への備え不十分」専門家が警告

(2026年07月27日)
2015年6月27日土曜日、キューバのハバナで行われた記者会見で、米国上院議員団の一員が米国とキューバの国旗を交差させたピンバッジを着用している。(AP通信/デズモンド・ボイラン撮影)

米国転覆狙い共産主義を推進するキューバ 米国務省が警告

(2026年07月24日)
日本の小泉進次郎防衛大臣が、2026年5月31日(日)、シンガポールで開催されたアジアの年次防衛・安全保障フォーラム「シャングリラ対話」で演説を行った。(AP通信/アハマド・イブラヒム撮影)

小泉防衛相、核巡る議論呼び掛け GCAPやアジア連携も強化

(2026年07月23日)
リトアニアのケストゥティス・ブドリス外相は、2025年4月3日木曜日、ブリュッセルのNATO本部で開催されたNATO外相会議に出席するため到着した際、報道陣の取材に応じた。(AP通信/バージニア・メイヨー撮影)

リトアニア外相、ロシアの破壊工作は「侵略行為」 米軍駐留継続に期待

(2026年07月21日)
新華社通信が公開したこの写真は、2026年7月6日(月)、南太平洋で中国の原子力潜水艦から発射された長距離弾道ミサイルの発射実験の様子を捉えたものだ。(李向超/新華社通信提供、AP通信経由)

中露、スターリンク攻撃計画を極秘協議 軍事協力の実態判明

(2026年07月19日)
フィリピン沿岸警備隊が提供したこの写真には、2025年10月12日(日)、南シナ海のフィリピンが実効支配するティトゥ島(地元ではパグアサ島と呼ばれる)付近で、中国海警局の船舶(右)がフィリピンのBRPダトゥ・パグブアヤに向けて放水砲を発射する様子が写っている。(フィリピン沿岸警備隊提供、AP通信経由)

中国は依然国際法に違反 南シナ海仲裁判断10年で米軍

(2026年07月18日)
→その他のニュース