プーチン氏に攻撃強化圧力 強まる軍内強硬派の不満
(2022年6月9日)

2022年3月21日、ウクライナのキエフで、ロシア軍による砲撃後、ショッピングセンターがくすぶる中、破壊状況を調査する人々。ロシアのウクライナ侵攻から100日、容赦ない砲撃、爆撃、空爆により、多くの都市や町の大部分が瓦礫と化している。(AP写真/ロドリゴ・アブド、ファイル)
ウクライナ侵攻をめぐって西側各国からの反発が強まり、ロシア国内からも一部で反戦の声が上がる一方で、戦果が上がっていないことへの不満から、ロシア軍内の強硬派などの間で攻撃の強化を求める声が上がっている。
米政府系放送局ラジオ・フリー・ヨーロッパ/ラジオ・リバティ(RFE/RL)が入手した音声データから、ロシア軍の2人の大佐が、攻撃が不十分だとプーチン大統領や軍幹部らを非難していたことが明らかになった。
侵攻初期段階の首都キーウ(キエフ)攻略の失敗についても、撤退は安易すぎたと主張、「ロケット砲を(ウクライナ議会に)撃ち込め」と訴えるなどプーチン氏、ショイグ国防相、軍指揮官らを非難している。
これまでこのような強硬な発言が伝えられることはあまりなく、軍内部などで現状に不満が強まっていることを物語っている。退役軍人組織、軍事専門家の間からも、「戦争に勝つ気があるのか」という主張が、ソーシャルメディアを通じて拡散されている。
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