ジェイク・サリバン氏、ウクライナの新支援策に防空システムを含むと発言

(2022年7月1日)

2022年4月4日(月)、ワシントンのホワイトハウスで行われた記者会見で話すホワイトハウス国家安全保障顧問のジェイク・サリバン氏。(AP Photo/Andrew Harnik)

By Jeff Mordock – The Washington Times – Monday, June 27, 2022

 ジェイク・サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は27日、早ければ今週中に発表される次の支援パッケージで、中・長距離のミサイル防衛システムをウクライナに送ることになるだろうと語った。

 サリバン氏によると、ドイツで開催されている7カ国首脳会議(G7サミット)に出席中のバイデン大統領は、すでにウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領に供与を約束した。

 サリバン氏は欧州で記者団に、「私たちは、高度な防空能力を含む計画を完成させる過程にある。バイデン氏がゼレンスキー大統領に言ったように、私たちウクライナ人のための先進的な中・長距離防空能力を含むパッケージを仕上げるつもりだ。それに加えて、火砲用の弾薬や対火砲レーダーシステムなど緊急に必要ないくつかの装備も含まれる」

 バイデン氏は先月、ロシアの侵略者を撃退しようとするウクライナに、米国が「より高度なロケットシステムと弾薬」を提供すると約束した。

 サリバン氏は記者団に対し、ゼレンスキー氏が26日のキエフへのミサイル攻撃についてG7首脳に「ミサイルを撃ち落とすことができる防空能力を追加してほしい」と要請したと述べた。

 「この点について私たちがやろうとしていることは、ある時点の戦場におけるウクライナ人の特別で差し迫ったニーズに合わせて、軍事支援を調整することだ」

 米国はこの数週間、ロシアによる戦争が激化する中、ウクライナへの軍事支援を増やしている。バイデン政権は先週、多連装ロケットシステム4基と他のシステム用の火砲弾薬を含む、ウクライナへの4億5000万ドルの追加軍事支援を発表した。

 今月初めには、榴弾砲、弾薬、沿岸防衛システムなどを含む支援を通じて、ウクライナへの10億ドルの追加軍事援助を承認した。

 サリバン氏は、他のG7首脳との最終合意が遅れているのは、この問題が複雑であるためだと述べた。

 G7首脳は、ウクライナ戦争の資金源となっているモスクワの収入を削減するために、ロシアの石油価格に上限を設けることを検討している。

 この措置は一定の支持を得ているが、3日間のサミット期間中にいくつかの難問にぶつかっており、サリバン氏は、数週間以内に合意が成立しそうなのか、数カ月以内に成立しそうなのか明言しなかった。

 サリバン氏は、最終的に価格制限で合意すれば、「かなり劇的な前進」であり、「(G7)サミットのより重要な成果の一つ」になると述べた。

 「今回の最大の要因は、この方法が、試行錯誤の末に完成されたものではないことだ。1日に何百万バレルもの石油を売っている国にどう効果的に対処するかという、特に斬新な課題に対処するための新しい種類のコンセプトだ」

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