北欧二か国のNATO加盟反対を翻したエルドアン・トルコ大統領に謝意、バイデン大統領

2022年6月29日(水)、マドリードで開催中のNATO首脳会議で、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領(左)と会談するジョー・バイデン大統領(右)。(AP写真/スーザン・ウォルシュ)
By Jeff Mordock – The Washington Times – Wednesday, June 29, 2022
バイデン大統領は水曜日、トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領がフィンランドとスウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)加盟反対を取り下げて、同軍事同盟の歴史的拡大に途を開いたことに謝意を表した。
トルコは亡命クルド過激派に対して北欧二か国が何もしなかったとして、両国が30カ国から構成される軍事同盟への参加に反対していた。
エルドアン大統領は、両国との了解に達した火曜日、NATO加盟を認める方針に転換した。それをもとにフィンランドとスウェーデンは、トルコがテロリストとみなすクルド人過激派を支援しないことになる。
フィンランドとスウェーデンはまた、トルコが2016年のクーデター未遂事件の背後だと非難してきたイスラム団体への支持を停止することにも合意した。
「フィンランドとスウェーデンに関わる事態と、ウクライナ・ロシアからの穀物輸送に関するトルコの英断と対応に、特に感謝したい」、バイデン大統領はエルドアン大統領に語った。「素晴らしい仕事をしていることに謝意を表したい。」
それに対しエルドアン大統領は、フィンランドとスウェーデンをNATOに加盟させようとするバイデン大統領のけん引力のおかげで、ウクライナでのロシアによる戦争に対処するためにNATO同盟を強化するだろう、と語った。
通訳者を通じてエルドアン大統領は、「この点で先駆的な役割を果たしていることは、将来のNATO強化に非常に重要で、ウクライナ・ロシア関係に前向きな貢献をするはずだ」と語った。