バイデン大統領:中国侵入なら、米軍は台湾を守る

(2022年9月21日)

2022年9月15日木曜日、ワシントンのホワイトハウスのイーストルームで開催されたUnited We Standサミットで講演するジョー・バイデン大統領。このサミットは、米国で頻発する憎悪を煽る暴力に対抗することを目的としており、”国家の魂を癒す “という選挙公約を実現するために行われた。(AP写真/スーザン・ウォルシュ)

By Jeff Mordock – The Washington Times – Sunday, September 18, 2022

 バイデン大統領は日曜日、中国が「前例なき攻撃」を始めた場合に米軍は台湾を守る、と宣言し、中国が脅威をじりじりと積み上げている中で、台湾を保護するという米国のコミットメントを強調した。

 日曜の夜に放映された「60分」という番組のインタビューでバイデン大統領は、中国の襲撃があった場合、米軍は台湾を守るか否かを尋ねられた。

 「はい、もし実際に前例なき攻撃があったなら」、大統領は言った。

 「ウクライナと違うので明らかにしたいのは、米軍つまりは米国人の男女が、中国の侵略が発生すれば台湾を守ることになるのでしょうか?」、インタビュアーのスコット・ペリー氏は尋ねた。「はい!」、バイデン大統領は応じた。

 その後でペリー氏は、台湾に対する米国のコミットメントについて、中国の習近平・国家主席が知っておくべきことは何かを大統領に確認した。

 「我々はずっと以前に署名された内容に同意している」、バイデン大統領は語った、「『一つの中国』政策はあるが、台湾は独立について独自の判断を下している。我々は変わっていない、 我々は台湾が独立することを促しているわけでない。我々はそうでない、それは台湾の人々の決定だ。」

 公式な米国の政策は、中国が一つであり、台湾は中国の一部であり、北京政府が中国の合法的な政府だということだ。

 インタビュー放映直後に、ホワイトハウス関係者は、中国に対する米国の政策が変わっていないことを言明した。

 米国は米軍による台湾防衛について「戦略的曖昧さ」を維持しており、「一つの中国」政策はあるものの、武力による現状変更の試みには反対している。

 台湾関係法では、米国が台湾防衛のために装備を提供する義務を課しているが、それは北大西洋条約機構(NATO)のような正式な防衛条約ではない。

 バイデン大統領のコメントは、中国から鋭い批判を引き起こした5月の発言を想起させるもので、その際にもホワイトハウスは大統領のコメントを取り消した。

 5月に行われた日本の岸田文夫首相との共同記者会見で、台湾が攻撃された場合に米国が台湾を守るかどうかを尋ねられ、バイデン大統領は「はい!」と答え、「それが我々のコミットメントだ」と付け加えた。

 当時、中国外務省はバイデン大統領の発言に対して、「強い不快感と断固たる反対」を表明した。そして主権と領土の一体性に関して、妥協や譲歩の余地はない、と付け加えた。

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