米国防総省、北極担当調整官を新設

(2022年10月1日)

2022年9月27日(火)、ワシントンのペンタゴンで行われたメディアブリーフィングで、ペンタゴン報道官のパトリック・ライダー米空軍准将が話す前に、演壇に国防総省の印が見える。(AP写真/アレックス・ブランドン)

By Mike Glenn – The Washington Times – Tuesday, September 27, 2022

 国防総省は、世界の局地で影響力と戦略的優位性をめぐってグローバルな競争が拡大していることを受けて、重要性を増すこの地域での米軍の政策を調整する新たな役職、北極・グローバル・レジリエンス担当副次官補を新設、アイリス・ファーガソン氏を任命した。

 この役職は、北極圏をめぐる戦略の中心的存在となり、米北方軍、インド太平洋軍、欧州軍の三つの地域別統合軍を包含している。ファーガソン氏は、軍が北極圏での優先順位を定め、同盟国やパートナーとの協力関係を構築するのを支援する。

 また、アンカレッジ近郊のエルメンドルフ・リチャードソン統合基地に新設された、テッド・スティーブンス北極圏安全保障研究センターの監督も担当する。センター名は、アラスカで長年活躍した共和党上院議員にちなんで付けられた。専門家らは、地球温暖化によって天然資源が解放され、新しい航路が開かれる中、北極圏での優位性を求めるロシアや他のライバルに、米国は大きく遅れをとっていると批判している。

 ファーガソン氏は「今、このような部署を持つことは、最善の備えをするための基盤づくりを開始し、どのような課題に将来、直面するかを知るために重要だ。今はまだ紛争は起きていないし、起きないことを望んでいるが、北極圏で活動するための準備はしておく必要がある」と述べた。

 気候条件の変化により、北極圏で民間の海上交通が増加し、ロシアや中国などの戦略的競争相手による軍事作戦が行われるようになった。北極圏で最大の国土を持つロシアは、自国をこの地域で優越的な地位にあるとみなしている。ロシアは、北極圏で軍事力を急速に増強している。

 米国はカナダと共に、北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)を通じて北極圏にミサイル防衛施設、レーダー施設、早期警戒基地を設置している。陸軍は最近、第11空挺師団を北極地域に設置し、北極圏での機動力と極寒地での作戦に関する専門的な情報を集めている。また、空軍は北極圏に高度な航空戦闘部隊を配置している。

 ファーガソン氏は、「(北極圏は)戦力投射と国土防衛のために重要な地域だ」と述べた。

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