中国が30カ国に警察施設-主権侵害 亡命民主活動家ら監視

(2022年10月8日)

2021年4月23日、中国西部の新疆ウイグル自治区大番城にあるウルムチ第3拘置所の外側の入り口に立つ警察官たち。国家当局はAP通信社の記者を連れて、220エーカーの広大な敷地にあり、少なくとも1万人の囚人を収容すると推定される大番城の「訓練センター」なる拘置所を見学した-これは中国最大の拘置所で、地球上でも最大級となる。(AP写真/Mark Schiefelbein、ファイル)

By Bill Gertz – The Washington Times – Monday, October 3, 2022

脅迫で帰国強要、誘拐も

 中国は、米ニューヨークなど海外の都市に「警察施設」を設置し、政治亡命などで国外に滞在する中国国籍保有者を強制的に帰国させている。人権擁護組織セーフガード・ディフェンダーズが最新の報告で明らかにした。

 中国公安省はこれらの活動で、2021年4~7月に23万人に対して、詐欺やコンピューター犯罪の捜査の一環として中国への帰国を「説得」したという。

 海外の汚職高官、犯罪者らを標的に、直接脅迫したり、中国国内の家族を脅すなどして、帰国を迫っている。

 これは「キツネ狩り」と呼ばれてきた活動の一環で、報告によると、21年末までに1万人の「ハイレベル」の人物らが120カ国から帰国させられている。報告は「110海外-激化する中国の警察活動」と題され、中国政府からの情報を基に作成された。「110」は、中国の緊急通報の電話番号だ。

  米太平洋艦隊情報部長を務めたジム・ファネル元海軍大佐は、「欧州など世界中に中国の警察が存在していることは脅威だ。…これらの国家への主権の侵害であるばかりか、中国共産党が世界的覇権への道を依然として進んでいることを思い起こさせる」と警鐘を鳴らした。

 北京駐在経験のある元カナダ人外交官、チャールズ・バートン氏も、カナダでの中国の警察活動についてグローバル・アンド・メール紙への投稿で、「完全なカナダの主権侵害」と強く非難した。

 報告によると、5大陸30カ国に、少なくとも54の警察「海外サービスステーション」が設置され、その大部分は欧州だという。ニューヨークで1カ所、カナダで3カ所の施設が確認されている。

 報告は、共産党の海外工作や政治介入を担う中央統一戦線工作部にも言及、国外で極秘の警察活動を行ってきたことを指摘している。

 それによると、対象者を帰国させる「自主的でない帰還」のために三つの方法を取っている。①中国国内の家族に対する脅し、嫌がらせ、拘束、収監によって「自発的な」帰国を強要する②標的にインターネットや工作員、代理人を通じて直接、接触し自発的に帰国するよう脅す③現地で誘拐する――などだ。

中央から、トルコのハカン・フィダン外相が、パキスタンのイシャク・ダル外相(右)、サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハン・アル・サウド外相(右から2番目)、トルコ、パキスタン、サウジアラビアの軍および民間高官らとともに、2026年8月31日(月)、トルコのイスタンブールで開催されたメッカ共同防衛協定に基づき設立された戦略政治防衛委員会の第1回会合で記念撮影に応じた。(AP通信/カリル・ハムラ撮影)

イスラム3カ国が新同盟 米国の信頼性に懸念 中東に新たな勢力図

(2026年09月07日)
2019年2月27日、ベトナムのハノイで、ドナルド・トランプ米大統領(左)が北朝鮮の金正恩委員長と写真撮影に応じた。(AP通信/エヴァン・ヴッチ撮影)

トランプ氏、金正恩氏との再会談模索 非核化巡り溝

(2026年09月05日)
韓国統一教会の指導者である韓鶴子総裁が、2025年9月17日(水)、韓国ソウルの特別検察庁に到着した。(AP通信/イ・ジンマン撮影)

「韓国の民主主義にそぐわない」宗教指導者への実刑判決に強い非難

(2026年09月04日)
韓国統一教会の指導者である韓鶴子総裁が、2025年9月17日(水)、韓国ソウルの特別検察庁に到着した。(AP通信/イ・ジンマン撮影)

旧統一教会トップに懲役2年 宗教右派へ圧力強める韓国左派政権

(2026年09月02日)
中国と新型コロナウイルス感染症のパンデミック イラスト:リナス・ガーシス/ワシントン・タイムズ

中国共産党は新型コロナの責任果たせ 米ハドソン研究所中国センター所長 マイルズ・ユー

(2026年08月31日)
米海軍作戦部長のダリル・コードル提督は、2025年11月17日、東京訪問中に選ばれた記者団と会見した。(AP通信/マリ・ヤマグチ撮影)

海軍作戦部長、中東への戦力移動は中国抑止に影響

(2026年08月30日)
8月18日に撮影されたこのヴァントール衛星画像は、ヤゴン礁を捉えたもので、アナリストらは、約9マイル離れたアンテロープ礁における人民解放軍の軍事作戦を支援する可能性のある、中国の早期警戒レーダーの開発を示していると指摘している。(画像提供:衛星画像 ©2026 Vantor)

中国、西沙諸島に新たな軍事基地 米が強く非難

(2026年08月28日)
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(右)は、2026年8月13日(木)、千島列島最大の島である択禄島のクリリスクにある、ロシア英雄エドゥアルド・ノルポロフ記念中学校を訪問した。(ガヴリール・グリゴロフ、スプートニク、クレムリン・プール写真、AP通信経由)

ロシア、北方領土近くでミサイル試射 日本の対中防衛重視に影響も

(2026年08月24日)
新天地教会の指導者であるイ・マンヒ氏が、2026年6月24日(水)、韓国ソウルのソウル中央地方裁判所に到着した。(イ・ヨンファン/ニューシス提供、AP通信経由)

韓国の信教の自由攻撃に警鐘 韓日中活動家による反宗教「不浄な同盟」指摘も

(2026年08月23日)
2019年10月2日に低速シャッタースピードで撮影され、米空軍が提供したこの画像は、カリフォルニア州ヴァンデンバーグ空軍基地で行われた非武装のミニットマン3大陸間弾道ミサイルの発射実験の様子を示している。スウェーデンのシンクタンクは2024年6月17日(月)、世界の核保有国9カ国は核兵器の近代化を続け、2023年には核抑止力への依存度をさらに高めるだろうと述べた。(JTアームストロング軍曹/米空軍提供、AP通信経由)

国防総省、中露の脅威受け核指針を見直し 抑止力を強化へ

(2026年08月22日)
→その他のニュース